与那原町議会 > 2010-12-16 >
12月16日-03号

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  1. 与那原町議会 2010-12-16
    12月16日-03号


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    平成22年12月第4回定例会┌───────────────────────────────────────────────┐│                                               ││ 平成22年                                          ││                与那原町議会定例会会議録(第3号)              ││ 第 4 回                                          ││               平成22年12月16日(木曜日)   午前10時00分開議        ││                                               │└───────────────────────────────────────────────┘[議 事 日 程  第3号]  平成22年12月16日(木曜日)  午前10時00分開議日程第1.      一 般 質 問───────────────────────────────────────── [本日の会議に付した事件]日程第1.      一 般 質 問───────────────────────────────────────── [出 席 議 員(14名)] 1番  仲 里   司 議員          8番  喜屋武 一 彦 議員 2番  当 真   聡 議員          9番  比 嘉 徳 雄 議員 3番  山 口   修 議員          10番  津 波   弘 議員 4番  津波古 国 明 議員          11番  上 原   晃 議員 5番  上江洲 安 昌 議員          12番  我 謝 孟 範 議員 6番  糸 洲 朝 光 議員          13番  城 間 盛 光 議員 7番  田 中 直 子 議員          14番  識 名 盛 紀 議員 ───────────────────────────────────────── [職務のため議場に出席した事務局職員の職、氏名] 事 務 局 長   玉 城   仁          主    査   辺土名   梢 主     事   漢 那 江一郎                           ───────────────────────────────────────── [説明のため出席した者の職、氏名] 町     長   古 堅 國 雄          教  育  長   諸見里 和 彦 副  町  長   福 地   斉          学校教育課長   上 原 丈 二
    出 納 室 長   島 袋 義 次          教育指導主事   玉 城   勝 企画総務課長    照 屋   勉          生涯学習振興   辺土名   彬                            課    長           企画総務課参事   屋比久 智 幸          福 祉 課 長  青 田 治 夫 ( 企 画 )                                     企画総務課参事   新 垣 政 孝          住 民 課 長  当 山   正 ( 財 政 )                                     まちづくり課長   石 川   毅          健康保険課長   伊 集 京 美 上下水道課長    城 間 秀 盛          税 務 課 長  上 原   謙 ───────────────────────────────────────── ○議長(仲里司)  これから本日の会議を開きます。午前10時00分 開議───────────────────────────────────────── ○議長(仲里司)  日程第1.昨日に引き続き一般質問を行います。 まず上原晃議員一般質問を許します。〔上原 晃議員 登壇〕 ◆上原晃 議員 皆様おはようございます。朝のテレビニュースであったんですけれども、名古屋市のほうでは市議会がリコール成立したというテレビニュースがありました。市長は、議会との闘い、選管との闘いということでもありまして、河村市長はドリームズカムトゥルー、夢はかなうということを話されておりまして、本町でもいい夢でしたらかなえたいのですが、このようなことがないようにまた議会一丸となって頑張っていきたいと思っております。後でまたちょっと英語も入ってくるかもしれませんが、余りやじらないようにお願いをしたいと思います。それでは一般質問を行います。その前に私の持ち時間でありますこの場を利用しまして、通告しました質問事項とも関連しますので、去る10月に行われました建設文教常任委員会視察研修について、委員の一人として私なりにまとめましたので、私が感じたこと、その思いを報告させていただきます。この件につきましては、津波委員長からも詳しく御報告があったとは思いますが、きのうの識名議員からもありましたように、今回発行されました議会だよりの中にも1面において委員長報告が掲載されておりますので、皆様もごらんになって参考にしていただきたいと思います。 私たち建設文教委員会は、去る10月4日から10月7日までの4日間の日程で視察研修を行ってまいりました。研修先につきましては、委員会の中でもいろんな意見がございましたが、建設文教に関して先進地であります小中学校での全国学力テストが常にトップクラスであります秋田県と、全国初のLRT次世代路面電車の開業で成功し、市内電車環状線で全国的にも有名な富山県を今回の研修先として決定をいたしております。まず初めに訪問したのが秋田県の大仙市でありまして、この大仙市は平成17年3月に1市6町1村が合併して誕生しておりまして、平成20年3月現在の人口が9万3,103人、面積は866.67平方キロメートル、高校が6校、中学校12校、小学校が26校でありまして、平成22年度の一般会計当初予算は435億6,000万円となっております。本町とはいろんな面において比較対照できないかもしれませんが、参考にすべき点、学ぶべき点も多くありましたので述べさせていただきたいと思います。大仙市のほうでは小学校と中学校の2校訪問しまして、最初に行きましたのが大仙市立横掘小学校でありまして、校長先生みずからの出迎えを受けまして、先に校長室のほうで約30分ぐらいでしたと思いますが、お話を聞きまして、横堀小学校教育目標が「かしこく、やさしく、強く、夢を育てる」ということでありまして、楽しく安心できる学校、楽しくわかる授業、学校行事集会の充実、これが知育ですね。生徒指導読書指導等、道徳の充実、これが道育です。そして保健、安全、健康指導の充実と、これが体育でありまして、学力の向上としまして、学習習慣の定着、基礎的、基本的な知識及び技能の習得、その活用のための思考力、判断力の育成。また表現力の向上として言語活動に発言、発表、音読、暗唱、歌唱、演技。英語活動としまして、コミュニケーション能力として、以上が具体的指導事項と掲げております。私もびっくりした点が何点かありますので、各クラスの生徒数が1年生が21名、多くて6年生が32名の生徒数でありまして、全生徒の顔写真と名前が校長室に張られておりまして、校長先生も全生徒の顔と名前を覚えているというお話でありました。本町とは違い、1学年1クラスだからこのようなことも可能かとは思いますが、1年生のクラスから6年生のクラスまで全教室を見て回りまして、本当に各学校、学年とも楽しそうに事業をしていまして、子供たちが生き生きとしていまして、先生との距離も近いように感じております。目も輝いておりまして、その中で5年生の教室に授業を見に入っていったのですけれども、数名の生徒が私たちのところに英語であいさつに来てくれまして、私もどうしていいかわからないものですから、ナイス・ミー・チュー マイネーム・イズ アキラ・ウエハラしか出てこなくてですね、皆さん英語がお上手ねとしか言えなかったんですけれども、本当に全生徒が楽しそうに授業をしているのが印象的でありました。 2番目に訪問したのが大仙市立太田中学校でありまして、太田中学校では、学校教育目標、指導の重点、具体的な施策としまして、豊かな人間性の育成が7項目、確かな学力の向上に6項目、夢や希望をはぐくむ働く喜びの体得5項目、地域との連携の推進に7項目となっておりまして、学校の校訓が「継続と徹底」、学校教育目標が「夢や希望をもって、可能性に挑戦し続ける 生徒の育成」、生徒会の合い言葉として「みんなと一緒に汗を流し、知恵をしぼれ」となっております。研究主題としまして「生徒一人一人自信をもたせ「確かな学力」はぐくむ指導の工夫」となっております。授業改善のテーマとしまして、読解力の育成を核とした授業を目指して、研究の方針としまして参考にしていただきたいと思いますが、1、各教科の三つの「わ」、ワクワクの「わ」、笑いの「わ」、わかったという声の「わ」。2、テキストの内容や形式など、解釈や理解、評価することで読む力を高める工夫。3、テキストの内容を要約紹介し、自分の考えを書かせることで書く力を高める工夫。4、学習センターとして図書館利用の推進、幅広い読み物に触れる機会の工夫が挙げられております。この太田中学校も1年生31名の2クラス、2年生が30名の2クラス、3年生が25名の2クラスで、生徒数が少なくて、特に不登校が1人もいないということでの校長先生のお話が印象に残っております。午後からは大仙市役所へ移動しまして、議会応接室でのお話し合いとなりまして、市議会議長を初め、市教育委員会の皆さんとの意見交換をやりまして、私も沖縄県の現状と本町の取り組みと、平和教育についての考えを申し上げて質疑したんですけれども、やはり地域格差と申しましょうか、規模の違い、市の考え方、教育委員会の考え、現場の先生方の取り組み等、いろんな面で本町とは比較するのは難しい教育問題ではございますが、地域は地域なりの、本町には本町なりの工夫、取り組みが必要ではと考えております。学力向上に向けて参考になるのは取り入れ、学校と地域、教育委員会、そして議会も一緒になって頑張っていければと思っております。 それから研修3日目は、富山県に移動しまして、沖縄県でも今、各地域で活発に動きがあります鉄軌道についての研修としまして、富山ライトレール株式会社を訪問しまして、元富山市の職員でありました社長からも経緯についてのお話がございました。すばらしいということしか受けなかったんですけれども、富山県のほうでは1キロ当たりの費用が20億円かかったという話も覚えてはいるのですが、沖縄県のほうでも鉄道総事業費8,600億円、糸満から名護区間約81キロを整備した場合の1キロ当たりの建設コストは約5億円にもなると試算し、導入の可能性を探る調査報告をまとめておりまして、将来に向けての現実性が高くなっている気もするのですが、私たちの希望としましても、まずは与那原からという期待もあるのですが、今後の状況を見守り古堅町長にもぜひ頑張っていただきたいと思います。今回の研修につきましては、事前に勉強会を行い、協力していただきました教育委員会玉城指導主事には立派な参考資料も作成をしていただきまして感謝を申し上げます。そして団長として頑張りました津波委員長を初め、各委員の皆様、同行しました職員の皆様には御苦労さまでしたと。今回の研修がすばらしい有意義な研修であったことを申し上げ、私からの報告とさせていただきます。ぜひ教育委員会のほうでも、このような先進地視察研修を実施し、教育、学力向上に生かしていただきたいと思います。少し長くなりましたが、これより一般質問に移ります。 初めに、私たちの沖縄県では4回目の全国学力テストの結果が小学校で4科目中2科目が、中学校で4科目すべてが全国で最下位でありまして、過去の傾向とほとんど変わらない状況に学ぶ環境の土台づくりが大事ではないかと考えておりますが、このような結果、状況をどのようにお考えなのか。そして今後の学力向上にどのように対策をお考えなのか。いろんな面での工夫、努力が必要ではないかと考えますが、どうでしょうかお伺いいたします。 2番目に、秋田県での研修途中で立ち寄りました地域ですばらしい大綱の展示施設を見て非常に感動したのですが、皆さんの手元にも配付されていると思いますが、この写真を見て皆さんがどのように感じているかわからないのですけれども、私は将来このような展示保管施設が本町にもできないのか、実現してほしいと願っておりまして、経費、費用についてはどれぐらいかかるのか、まずは調査から始めて、1年、1年将来に向けて協議し取り組んでいただきたいと思いますが、どのようなお考えなのかお伺いをいたします。以上の2点についてよろしくお願いをいたします。 ◎教育指導主事(玉城勝)  おはようございます。ただいま上原議員より質問のありました(1)教育についてということで、沖縄県の学力テスト全国最下位をどう考えるか。②本町の子供たち学力向上についてどのように考えるかという質問にお答えしたいと思います。まず①ですけれども、先ほど上原議員からありましたように、昨年度の全国学力学習状況調査では、小学校のほうで国語A、国語B、算数A、算数Bという4科目の中で2科目が最下位を脱出しております。今年度、全国の学力学習状況調査、7月30日に公表されましたが、8月4日の新聞のほうで、小学校のほうで4科目平均でわずかながら北海道を上回って全国最下位を脱出したという形で報告されております。しかしながら中学校のほうでは相変わらず全教科で最下位であるということで、新聞報告がありました。その中でこの結果において本町との比較ということになりますけれども、まず中学校のほうは全国には届かないんですけれども、県の平均はすべて上回っております。数値は公表しないということで委員会のほうで方針を出していますので、平均より上か下かという形で公表させてもらっています。それから小学校のほうにおきましては、国語Aが若干、県の平均より上回っております。あと国語Bと算数のA、Bに関しては、県平均に届いておりません。ですから小学校のほうがかなり深刻な状況になっているということは委員会のほうも認識をしております。その中で当然、事前学習会で議員との勉強会もやりましたけれども、その中で私のほうから考えていることということは、まず与那原町内子供たちの質、それから家庭環境というのが影響しているんじゃないかということで、その辺をこれからどんどん調査をしていきたいということで報告をしましたけれども、まず生活習慣をしっかり育成して、そして小学校においてはまずB問題よりはA問題の基礎学力を定着させるということで取り組みを行っていく必要があるのではないかというふうに考えております。それから②についてですけれども、これについては学力向上についてということで、先生方は学習指導を一生懸命やっております。その学習指導も大事だとは思うんですけれども、子供たちの置かれている環境も重要な要素になると思いますので、そこら辺も全国学力学習状況調査での常に上位県にいる秋田県の取り組みですね、そういったものも調査し、その秋田県の子供たちとの比較、生活環境であったり、子供の質、そういったものを比較して検討する必要があると思います。今、どんなに子供たちを叱咤激励をして頑張れ、頑張れと言うだけではなかなか学力は上がっていかないと思います。周りの大人、そして先生方、周りで支えながら環境をつくっていくということも大事になっていると思います。先生方もきのう答弁しましたけれども、授業改善プランというのも各学校でつくっておりまして、そのわかる授業を創造するために、校内研修、それから自己研さん等に取り組んでいるところです。委員会としましても、先生方が頑張っていることは十分理解しています。しかしながらやっぱりベクトルを一つにするという意味では、先生方の意識改革も必要になるかと思いますので、そういったことを踏まえて先進校の視察など、先生方に刺激を与える取り組みもやっていこうと、今、教育長を初め、検討しております。あとは保護者のほうにも各学校からいろいろ学習に対しての協力願い等は発信はしているんですけれども、なかなかPTAの方に伝わりにくい部分がありますので、その辺は委員会としてバックアップをするということで、学校と家庭との連携を強化するための支援を行っていきたいと考えております。以上です。 ◎企画総務課参事屋比久智幸)  上原議員の2点目の御質問にお答えをいたします。写真も配られておりますけれども、旧西仙北町、先ほど上原議員からありましたように合併をして大仙市となっておりますが、旧西仙北町と本町は昭和50年代後半の数年間、大綱引を通じた青少年交流をしたことがございます。刈和野大綱引が全国的にも有名なことは私も承知をしておりました。去る10月に、議会の建設文教常任委員会の研修に同行をさせていただき、写真のような刈和野駅構内に設置された大綱引の展示場を見まして、自分の郷土における大綱引に対する地域住民の思いというものを強く感じた次第でございます。御質問の本町の大綱引を展示、保管施設の設置についてということでございますが、与那古浜公園の一角にできないかということでございますが、それにつきましては、それができるかどうかを初め、展示の場所、展示の方法、あわせて展示施設の規模、それに伴う費用及び財源等々を含め、その可能性について今後の検討課題にしたいと考えております。以上でございます。 ◆上原晃 議員 秋田県で子供たちからもらった名刺を今持っているんですけれども、これを久しぶりに見たんですけれども、皆さんは秋田弁で「さがしい」という意味わかりますか。山口議員わからないですかね、近いから。わからない。「さがしい」という秋田弁ですね、これは頭がいいと秋田弁では言うそうです。あと1枚を見ますと、横堀小学校は頭のいい人が多いんですという、子供たち自身も自分たちは頭がいいんだと自覚しているんです。すごく感心するんですけれども、これは余談ですが、教育問題について再度お聞きいたします。私も大仙市議会、大仙市教育委員会との意見交換の中で沖縄の現状についてお話したんですが、平和教育、基地問題については大きな温度差があるようにも感じました。そして沖縄の経済状況生活環境においても大きな格差があるようにも思いましたし、実際、沖縄県は全国最低賃金全国最低所得が現実でありまして、そこでお伺いしたいんですけれども、大都会では家庭環境に恵まれ、親の高収入で塾通いによって好成績をおさめているような調査報告もございまして、逆に秋田県では塾に通っている子供たちは少ないんだというお話もございました。このような状況を本町はどのような、塾についても含めてどのような状況なのか。これが1点です。そして秋田県の学校では、先生と子供たちの距離が本当に近いような印象を受けまして、小学校ではそうだったんですが、中学校ではグループ討議と申しますか、何人か一緒になって考えさせる学習方法と申しますか、そういうのを取り入れておりました。それから印象に残ったのがTT方式といいますか、ティームティーチング、小学校、中学校でも多いような授業が見受けられたんですけれども、本町の学校ではどのように取り組み活動をされたのか、この件。それから指導主事からいただきました資料を見てみますと、本町の問題行動等の発生状況は平成21年度、小学校は不登校ぎみ児童増加傾向にある。中学校では暴力、いじめ、金銭せびり、飲酒が増加傾向にあると。また平成22年度のほうを見ますと、小学校はいじめと不登校が問題である。そして中学校は暴力、いじめ、喫煙、飲酒が増加しているというデータもあるんですけれども、このような対策としまして、今までどのように取り組んできたのか。あとほかのデータを見ますと、本町は母子世帯、ひとり親世帯数が多いような気もするんですけれども、このような状況もいろんな子供たちの学力にも影響しているとは思うんですけれども、この点いかがでしょうか。 ◎教育長(諸見里和彦)  議員の皆さんおはようございます。それでは上原晃議員の再質問にお答えいたします。秋田県の教育状況について視察をされた御感想ですね、私も以前にお聞きいたしております。そういったことで昨日の識名議員の御質問の中にもありましたが、平成19年から実施されております全国学力学習状況調査の結果が、これまで秋田県がずっとトップを維持しているということで、各県から多くの教育委員会、あるいは学校関係の視察が続いているとお伺いしている次第でおります。私ども町の教育委員会でも、実は本県に昨年から、秋田県から小中学校の教員の派遣がありまして、その都度、先生方の講演があります。あるいはまた報告会があります。これをお聞きした場合に、秋田県と沖縄県の教育については、何も特別なものはやっていないということで、昨日も識名議員がおっしゃっておりました。秋田県がどういったことで学力が今高いかというと、秋田県には秋田わか杉っこ学びの10カ条というのがありまして、これを県の教育委員会が十数年以前からこれをずっとやっていると、実施させているということで、まず読み上げてみますと、1番目に、早ね早おき朝ごはん。2番目、学校の話題で弾む一家団らん。3番目、読書で拓く心と世界。4番目に、話して書いて伝え合う国語。5番目に、難問・難題にも挑戦する算数・数学。6番目に、新発見の連続、広がる総合。7番目に、決まり、ルールは守ってあたりまえ。8番目に、いつも気をつけている言葉遣い。9番目に、説明は筋道立てて伝わるように。10番目に、学んだことは生活で学校ですぐ活用。この10カ条が秋田県の中では既に学習の習慣として強く根づいていたということで、私どもが今、本県が一生懸命この夢・にぬふぁ星プランⅡに基づいて教育アクションプログラムをつくって、それを実際に推進しているわけですが、やはりこれまでの基礎的、基本的な知識、技能の確実な習得だけにとどめていると、これまでとそれほどの進展性がないということで、それを活用するためにも思考力、判断力、表現力等の育成を今求められているということで、これに基づきまして、今、各小中学校のほうで実践をしているところです。また来年度から、平成22年度から小学校が新教育課程、新学習指導要領の実施ですね、中学校が平成23年度から実施ということで、この新学習指導要領の目標を達成するためには、やはりこれまでの基礎的な、基本的な知識の及び技能の習得については、やはり見直してそういった思考力、表現力、判断力を強く植えつけていくということが求められております。 それから議員の御質問にお答えいたします。家庭環境の中で塾のことをお聞きになられておりましたが、実は今、秋田県には塾がないという本が出ておりまして、私それを読んでみたんですが、県には塾がないという見出しの本の題名になっていました。その中で、やはり先ほどの秋田県の秋田わか杉っこ学びの10カ条、これが徹底的に各学校で行われているということで、少し本町におきまして塾の状況について、幾つか塾があるというのは確認しているんですが、今、高校受験を控えまして、中学校3年生が毎日10時ごろまで塾で勉強しているというのは把握しているんですが、具体的に小学校、中学校が何名ということは把握していないんですが、その辺をもしつかんでいるようであれば指導主事のほうから報告をさせます。それと授業中における先生と子供のTT、ティームティーチング及びワークショップ、子供同士に分けてのワークショップ、こういった授業については本町の授業の中でも見られます。実は今、今年度糸満の西崎小学校、こちらに石山廣子先生、女性の教諭なんですが、ベテランで、その先生が今派遣されておりまして、私ども島尻地区の学力向上推進委員会が実際に開く前に推進委員全員で石山先生の授業に参加いたしました。議員の皆さんも秋田県のほうで授業を直接見られたと思うんですが、本県と全く違うのが見られました。これは先生の子供たちの授業における集中力、これを徹底して、おっしゃったように2人の先生で、1人は黒板のほうで板書しています、教えています。後ろのほうにもう1人先生がいるわけです。徹底してこの子供たちを授業中に先生を向かすと、1人でも下を向いたらすぐ後ろの先生が来て注意する。これ徹底的な授業の仕方は、これまでの私ども本県の学校で授業参観を幾つか行いましたが、それは全く見られませんでした。その辺でやはり沖縄県と違うなというのがありました。そういったことで特に秋田県の学校については、今お話されたように、生徒数が1教室で30人前後ということで、大変きめ細かな授業ができるということ、本県におきましても、それが今、TTの分については算数、あるいは英語等でJET、あるいはALTとの活用の中で実施をしているわけですが、これについてもその辺のTTの先生の数の問題もあります。そういったことで今後はそういった形でもし町でまた採用できるのであれば、それも財政的な問題もありますけれども、そういった活用も考えていきたいと思います。それから母子家庭のといいますか、本町においてひとり親世帯、あるいはその他世帯、実は前回の定例会の中でも就学補助の中でたしか申し上げたかと思うんですが、その中で例えば母子世帯、父子世帯、その他世帯というのは、例えばおじいちゃん、おばあちゃんが世帯主で見られている世帯、そういった世帯が与那原小学校のほうでたしか27%だったと思います。東で23%、与那原中学校で25%です。以前、平成十四、五年に一度調査されているんですが、そのときには与那原小学校が3割という話が出ておりました。実は与那原小学校は今、東浜地区の子供たちが在籍しているんですが、東浜の部分を除くと、東浜は分譲住宅でそういった母子、父子世帯というのは少ないと思うんですが、その分を差し引いた中でいくとやはり3割近い、そういったひとり親世帯というか、これがあるんじゃないかなというのが私の考えるところです。以上です。 ◎教育指導主事(玉城勝)  それでは今、教育長が答弁されましたけれども、それにまつわることで補足説明ということで少しお答えをしたいと思います。まずいじめの件なんですけれども、当然、昨年度というよりは、今年度の状況として中学校のほうで暴力、いじめ、それから喫煙、飲酒が増加傾向にあるということで質問がありましたけれども、本町におきましては、生徒間暴力が、10月現在までですけれども、2件。それからいじめが1件発生しております。あと1件は器物破損ということで、学校の設備を壊したということで1件報告が上がっております。小学校に関しては、そういったいじめだとかそういったものは上がっておりませんが、不登校ぎみということで、生徒は2人なんですけれども、1家族、兄弟なんですが、1件少し問題があるという報告が上がっております。それから中学校のほうに関しましては、今現在不登校になっている生徒は6名います。それで今、1人を重点的に、重症な生徒を対応しております。こういった対応に関しましては、町の主催で行っております5者会議、これは不登校児童生徒を改善するための会議です。それから各小中学校から生徒指導主任を毎月生徒指導連絡会ということで、警察の方も交えて、その中で問題行動について話し合いをしております。そこで関係機関等で改善策を練りながら、その対応をしているという形になります。ただ、与那原中学校に関してなんですけれども、先ほど全国テストの話がありましたけれども、学校のきまり、そういったものは中学生はよく守っております。きっちり守っているという子が大体65%、まあまあ守っていますという子は35%ぐらいいますので、結構守っているというのは96%に近いということで、中学校の生徒の質はすごくいいという形になります。そうでありながらも大きな、中には問題を起こす子はいますけれども、全体的には非常に質がいいということになります。あと塾のほうですけれども、ちょっと把握的には小学校ということにはなるかとは思うんですが、秋田県の数字とさほど変わらないと思います。余り受験を目指して勉強するという以外は、多分公文とかそろばんとか、そういった塾には通っているかと思いますけれども、学習塾という形で本格的に塾をやっている子は少ないかと思います。それからTTに関してですけれども、これはティームティーチングというやり方で、1つの授業で2人の先生で主となるT1、補助とするT2という形で授業を進めていきますけれども、これは小学校では3年生から算数のほうでやっております。県のほうから2人の少人数加配教員が配置されます。これは毎年1人来るか、2人来るかによって大分変わってきますけれども、本町に関しましては、両小学校とも毎年2人配置されております。それで算数でTT方式でやっております。そういった形で授業を進めておりますので、本町としてはその算数を基準にして、算数で授業態度を育てていく、授業に集中させることをやっていけばほかに波及していくんじゃないかなと考えていますので、それを十分活用していきたいと思っております。中学校に関しては、町の予算のほうで、町雇用の少人数加配の先生が1人入っております。中学校はそういった形で町のほうの予算で少人数加配ということで、数学のほうに入っております。実際、中学校のほうの授業、数学の授業を見たんですが、T2の方のやり方によってはすごく授業がうまくいっているということで、これはやっぱりT1、T2の先生が綿密に連携をしながら、相談をしながら授業を進めているということで、私が参加した授業はとてもすばらしい授業でありました。あとは石山廣子先生の授業ですね、教育長も話しました。私は実は、議員の報告会が終わった後、アドバイスがあって一度見たほうがいいですよということを言われたものですから、授業参観に乗って、授業を参観させていただきました。やっぱりちょっとした意識の変わりぐあいで先生方も授業できます。廣子先生だけじゃなくて、ほかの先生も廣子先生の授業をまねするように授業を進めていましたので、それをどんどん広げていけば沖縄県の学力も上がっていくんじゃないかなというふうには考えております。以上です。 ◆上原晃 議員 聞きたいことはたくさんあるんですけれども、教育長にあと1点だけ。小学校の運動会と学芸会について伺います。私は何度か本町の伝統である綱引きを与那原小学校でも取り組んでほしいということで何度か申し上げたんですけれども、小さいころから子供たちにも伝統ある綱引きに関心を持たせ、これからも450年、500年というふうに続くように継承していくためにも、ぜひ両小学校で実現していただきたいということを、この1点と。あと小学校の学芸会、近年は方言劇と申しますか、沖縄の文化であるしまくとぅばを使った、沖縄独特の方言劇、平和の尊さを学ぶ平和劇が演目の中にないような気もしまして、これもぜひ両小学校でも取り組んでいただきたいと思うんですけれども、運動会と学芸会についてどうお考えなのか教育長にお聞きしたいんですが、ちなみに秋田県では地元の野菜を方言での呼び方を学ぶ授業をしておりまして、教室の後ろのほうで私たちも見ていたんですけれども、先生から沖縄ではこの野菜は方言では何と呼ぶんですかということを聞かれまして、たしか副議長が答えたと思うんですけれども、沖縄の近海魚にしても方言名がついていますよね。そういうことも含めまして、野菜とか魚について子供たちがどれくらい知っているのかというか、この辺も大事かと思うんですけれども、ぜひ方言を交えての学習方法と申しますか、工夫し取り組んでいただきたいと思うんですけれども、きのうも識名議員のほうからウチナー芝居のお話もございました。子供たちにも綱曳、しまくとぅばの伝統文化を継承するためにもとても大事なことではないかと思いますが、教育長どうでしょうか。 ◎教育長(諸見里和彦)  それでは上原晃議員の再質問にお答えいたします。まず運動会での両小学校での与那原大綱曳を再現といいますか、イベント的なプログラムについては、与那原東小学校におきましては、毎年運動会の中に入れております。以前にも上原議員からこの御質問をいただきまして、毎月開催しております定例校長会の中で、私どもは議会での教育委員会関連の質問、あるいはそういった答弁等についてはいちいち全部報告をしております。その中で与那原小学校においても、ぜひ今年度も与那原の大綱曳を再現したプログラムを組んでいただきたいということで申し上げました。また今年度は、実はパーランクー、太鼓、これの寄贈がありまして、その寄贈された方の志を酌んで、今年は運動会の中でパーランクーを使ったプログラムを組むということでお聞きしております。また与那原幼稚園におきましては、今年度、その保護者、あるいはまた綱曳資料館の館長の皆さんの手伝いで綱をつくりまして、幼稚園の運動会の中で開催をいたしております。そういうことでまた来月には定例校長会をやりますので、ぜひ新年度の、次年度のプログラムの中でそういった組み合わせをぜひお願いしたいということで私のほうから申し上げたいと思います。それから学芸会においての方言劇、これは以前にも両小学校においての学芸会の中でもありました。その中で例えば与那原町における郷土にかかわる方言劇については、私これまで参加した中ではたしかなかったような気がします。ただ、与那原小学校においては、屋比久澄子先生がしまくとぅば教室を学校のほうで開いていらっしゃいまして、その発表もいずれきらきらりという生涯学習振興課の事業があるわけですが、その中で発表をするということになっております。そういったことでただいま上原議員から御指摘された件につきましては、また私どものほうから校長、教頭定例会の中でお願いを申し上げたいと思っております。以上です。 ◆上原晃 議員 進めてまいりますが、先ほど屋比久参事のほうからも御説明がありましたように、西仙北町の刈和野大綱引というのは1984年(昭和59年)1月21日に国の重要無形民俗文化財に指定を受けておりまして、私の聞いた範囲ではこういうことにつきましては、県の文化財指定、そして国の指定にも可能ではないかというお話も伺っておりますので、今回の研修先で、私は本町ともこのような交流があるすばらしい大綱が見られたということは非常に何かの縁を感じているものがございまして、ぜひ実現に向けて頑張っていただきたいとも思うんですけれども、やはり先ほど屋比久参事がおっしゃったような保管に関する設備の大きさ、それと場所等や経費も含めましてすぐにはできないかもしれませんが、ぜひ綱曳実行委員会の協議の中でも1年、1年取り組んでいただきたいと思っております。そして沖縄の三大大綱曳と言いますと、那覇、糸満、与那原となっておりまして、那覇、糸満のほうは大き過ぎて多分無理だと、与那原のほうは何とかできる大きさじゃないかと私は思うんですけれども、この辺も含めまして綱曳にはいろいろ詳しい屋比久参事から再度答弁と、そして本綱つくりも毎年頑張っているんだという、綱ムシでもあるんだという副町長のお考えをちょっとお聞きしたいんですが、町長には後で最後にまとめてお願いしたいと思います。 ◎企画総務課参事屋比久智幸)  再質問にお答えをしたいと思います。この写真にありますけれども、下の写真、これは向かって右側、白い建物、2階建てが見えます。これが駅舎になります。すると駅の駐車場側から撮ったということであります。展示場の下が駐輪場となっています。そして一番大事なところが展示場の後ろに線路が走っているんです。するとその線路を走る電車から大綱が見えるようになっているんです。それぐらい刈和野の大綱引をアピールしているということでございます。ひるがえって我が与那原町の大綱曳400年余の伝統を誇ると言われておりますし、また先ほど上原議員からありましたように、県内三大大綱曳の一つでもあるということからすれば、またある意味与那原ンチュの心のよりどころとなっていることも確かなことだと思います。このままの形態でずっといくのかということも含めて、観光資源の一つとしてアピールをしていく方法も十分検討に値すると考えております。とりあえずできることから始めていく必要があると、そのできることについてもこの場でこういうことですということは言えませんけれども、これも検討をさせていただきたいと思います。 ◎副町長(福地斉)  大変失礼しました。綱ムシの福地でございます。綱に関しては、私は西のほうをずっとやってきているものですから、中には「福地、お前綱をやってきたか」と言う議員もおりました。というのは、やっぱり西にいると東には行かないもので、私は以前は御存じのようにその日に綱をわらから仕上げていくと、最近は随分各区に分配をして、各区に任せてつくるようになって長くなって、中にはそれさえわからないと、与那原の綱は土曜日にわらから始まって親川でやっていました。東はもしかしたら向こうでしたのか、私は親川しかわかりませんから、今、そばで学校教育課長は笑っていますけれども、彼もずっと一緒にやってきていますので、私が役場に入ったのが昭和56年に役場に入って、企画部でした。ちょっと余談になりますけれども、ここで小学校、中学校を出ていないものですから、どうしたら与那原に一番早くなじめるのかなということで、役場へ入ったときにだれがも福地の顔もわからないし、マーヌヤガと。だって地元は大体小学校、中学校、高校一緒ですからね。その中で一番溶け込めるのは何かなということでやったのが与那原の大綱曳でありました。それに助けられたんです、逆に。そこに行くとみんなが集まっているわけですから。以前はそういうことで土曜日にわらから始まって、そうすると仕上がるのは夜中の2時、3時ということでしたね。うなずいている課長もいますけれども、そういう中でコミュニケーションがとれて、それで今の私があるわけです。そういう点では与那原の綱曳というのはいろんな意味で、いろんな形で町民に貢献をしているということで、とても大事なものだと私自身は認識をしております。そういうことで、今は各区に配分をして、みんなで区で半分無理やりという意識もある方もいるようですけれども、みんなは逆に楽しみにして、いつから綱始まるのかなということで、そういった感じですっかり定着した行事になっております。そういった意味で綱のありがたさはわかっておりますし、これも余談なんですけれども、いつもうらやましいのは旗頭、よく綱の話も出ますけれども、あれも与那原の旗頭は踊らすという、お互い。そして保存するのではなくて、その日に全部お互いぶつけ合って、あれはある意味ではお互いを尊敬し合っているんでしょうね、お互いを。ぶつけ合ってそこですべて壊してしまう。そして毎年つくりかえるという、あれもすばらしいものだと私は思います。一度は持ってみたかったです。当時は旧六区の人しか持てないということで、多分お金を積んでも持たせてもらえないです。金を積んで持たせてもらえるなら私はぜひとも一度持ちたかったというのが本音なんです。ただしかし綱だけはだれでもつくらせてもらえる、触らせてもらえるということで一生懸命やってきました。だから改めて言いますけれども、私は綱ムシです。本当に西だけにいると東の人から「福地、ヤーヌーンセーネーンターン」って言われて大変ショックでした。これは逆に言えば、お互いが意識し合って相手のほうに行かないと。最近はちょっと余裕が出て東も行って、どのくらい仕上がっているのかという感じでやっています。そういった意味で、何を言っているかわからないんですけれども、それぐらい私は役場入ったときから、昭和56年に入ってずっと綱にかかわってきました。そしていつも最初から最後まで、カナチまでやって、2時、3時までも経験がございます。そういった意味で先ほどからも話が出て、この綱を何とか、県内でかなり有名な綱ですね、三大大綱曳。ただ全国的にはどうかなと、ある意味ではですね。ホームページあたりでどんどん発信をしているんですけれども、そういったことで今回、研修の中で、刈和野の場合は国指定と、国指定に綱がなれるんだと感心しました。つけ加えますとそういうことで、今年の7月に下地代議士のほうから国に対していろんな要請がないかという中で、私のほうでは14項目、要請に行っています。県内の事務所のほうにですね。そのときの1つにこの大綱曳を何とか国指定にできないかということで、文書でもって要請をしております。議会でも過去にいろいろ議論をされて、できないかどうか話し合いまして、国のほうにもそういう形で今要請をしているところでございますし、今後もその綱を全国にピーアールできるように努力をしていきたいと思っております。以上でございます。 ◆上原晃 議員 最後に町長にお伺いしたいんですけれども、学力問題について世界に目を向けますと、経済協力開発機構は今月7日に65カ国、地域の15歳、約47万人が2009年に参加しました生徒の学習到達度調査の第4回実施結果を公表しておりまして、その平均得点の国際規格を見ますと、読解力は1位が中国で、日本は8位。数学的応用力は、これも中国が1位で、日本は9位。科学的応用力も中国が1位で、日本は5位という結果になっておりまして、中国にはいろんな面において追いつかれ、追い越されている状況ではないかと思うんですけれども、初参加の中国がこの3分野で首位を独占している状況でありまして、日本でも学力テストの実施等も含めまして、いろいろと学力向上については取り組んでいるかと思うんですけれども、本町でも学校現場の先生方と申しますか、玉城指導主事にはずっと与那原にいて頑張っていただきたいと思うんですけれども、今までの質問事項について、教育について、そして大綱曳に関することについて町長のお考えをお聞きしまして私の一般質問を終わります。 ◎町長(古堅國雄)  皆さんおはようございます。非常に熱のこもった一般質問、そしてまた教育行政を預かっております教育長を初め、指導主事からの答弁、ひいてはうちの副町長まで、大綱曳の綱ムシということで答弁が行われたわけですが、私は今、上原晃議員の議会議員として秋田県と、それから富山市の視察研修をなされて、非常に感動的な御報告をお受けしまして、お聞きしまして、非常にすばらしい研修をなされたんだなということで改めて皆さんが感じられた点を、今後、本町の教育行政、伝統文化行事、あるいはまた公共交通等々含めて、ぜひあらゆる機会をとらえてアドバイスや御指導をいただきたいと思います。それではまず教育についての御質問、1点目ですが、私は町長就任以来、人材育成には私の政策の大きな柱として掲げてまいりましたし、またこれまでも大変厳しい財政状況の中で校舎改築等々につきましても、非常に迷いに迷いながらも決断をして与那原中学校の校舎、グラウンドの整備をさせていただきました。引き続き東小学校の校舎、あるいは児童館等々、教育施設を充実させていくべく決意を新たにしているわけでございます。そこで今、最後に上原晃議員の御質問がありましたように、世界の中で日本国はやはり先進国として、頭脳国民として最先端を走っているという国民の誇りも、また実力も私はそうだと思いますし、この先端を行く技術、資源がない国がそこに目を向けて、戦後努力をしてきたあかしだと思います。しかしながら最近になりまして、経済大国と言われた日本国が、ほかの国に追い抜かれて、そしてまた最近では事業仕分けの名場面として出ました「何で一番でなければいけないのか、2番でもいいんじゃないか」というような名言を発した大臣もおられましたけれども、私は目標というのはそういう設定をして、先端を行く日本国民のすばらしさを国民に生かしていくべきであるし、また目指すべきであると思いますし、そういう意味ではどうしても教育というのが大事な要素を示してくると思います。ですからお互いの身近で、小学校、中学校の児童生徒の教育の現場で、どういう状況にあるかということは非常にお互いにとっても大事な仕事の一環でありますし、常にお互いは努力をしていかなければいかんと思いますが、ただ日本国の教育方針というのが非常に目まぐるしく変わっていく、詰め込み方式の知識偏重の方針からゆとり教育と、そしてまた学力低下があるということで、いろいろ変化をずっとしておりますけれども、ただ一番大事なのは、秋田県で皆さんが研修されて来られたという基本的な人間としての最も基礎の部分、私は家庭学習、家庭生活習慣、それがあって始めてその土台の上にやはり知識が必要でありますし、また人間性を磨いていくという意味では高度な教育が育つと思っておりまして、ですからお互い親としても、あるいは家族の一員としても家庭における教育というのが非常に最も大事な要素であるという意味からは、町民等しく、あるいはまたお互い各家庭においてもそういう意識の向上も大事な要素であると認識をしておりますし、また地域の教育力、これも現場における先生方が一生懸命取り組んでおられることも全部相関連してくるわけでありますので、そういう総合的な意味からお互いは視点をしっかり絞って努力をしていくべきだと。そういうことで私が町長に就任しましてから、教育委員の先生方、あるいはまた学校長、教頭先生、御一緒に、年に1回、私はもっとあってもいいんじゃないかと思っているんですが、いろいろ意見をざっくばらんに出し合って、今、現場ではこういう状況で、行政側でこういう努力をしてほしいというものがあれば御遠慮なく、直接意見交換をしましょうということで実施をしております。そしてこの前も終わったばかりですけれども、私が感じ得なかった部分についても、あるいは教育長から報告がなかった部分についてもじかに教育委員の先生方、学校長からそういうお話を聞くことができたことは非常によかったと思っておりまして、今後も慣例化して持続していきたいと思っております。 それからLRTの件で御指摘がございました。富山市の森市長をお招きして昨年町制60周年の記念シンポジウムの中で記念講演をしていただきました。私も直接お会いしてどういう経緯があったのか、あるいはまた現在どういう状況で公共交通として日本国でも最先端のLRTを導入してまちの活性化に生かしているかというお話もじかにお聞きしましたし、また市長のいろいろな資料も読ませていただきましたが、ぜひとも沖縄県におきましても、あちこち、ネオパークとか沖縄市とか、2月には南部の連合文化協会でシンポジウムが行われますけれども、LRTの導入についての県民の世論が非常に盛り上がってきつつあります。9月28日にはITSのワークショップがありましたし、また11月7日、8日、9日は産業支援センター、あるいはコンベンションホールで国際の鉄道導入についてのワークショップもございました。いろいろな場で今沖縄県に鉄道導入をすべきであるということで非常に盛り上がってきつつありますので、私も2月にはパネリストとして参加させていただくことになっておりますので、大いに南部を忘れていないかという意味で問題提起をしながらアピールしていきたいと思っております。 それから最後に大綱曳の御質問が、展示施設についての御質問がありました。写真を見まして非常にびっくりしました。私は常々伝統行事である大綱曳、これは与那原の大きな資源であるし、宝であるというふうに常々申し上げておりますが、ですから与那古浜に綱曳のモニュメントをつくったらどうかとか、あるいはまた今の綱曳行事のあり方、これは伝統行事として綱曳実行委員会を中心とした、あるいは保存会的なもの等々、あるいは観光の一つの資源として場所を変えてもっとたくさんの観光客が賑わえるような、あるいは観光だけではなくして、与那原に人が集まってくるような、もっと発展的な発想で綱曳行事のあり方についても考えるべきじゃないかというような意見もたくさん寄せられております。ですから私はその件につきましては、西、東の今まで長年やってこられた綱ムシの方々の納得いくような議論も必要だと思いますし、ぜひともこれは時間をかけて、しっかり議論した後に方向性は見出せればと思っておりますので、またお感じになった点がありましたら、ぜひともひとつアドバイスをいただければと、御提言いただければと思います。 しまくとぅばに対しての考え方についても御質問がございました。これは前の議会でも本心といいますか、基本的な考え方について御答弁を申し上げたつもりでございますが、いろいろな取り組み方があろうかと思います。余り肩に力を入れて、形式にとらわれるような形のものということになると、なかなか息切れして長続きしないんじゃないかなという懸念がありますので、私は教育長にも、あるいは担当課長にも自然体で、みんなが寄り集まってきて、おじー、おばーも寄ってきて、小さい子供から町民が一緒になって方言でエンジョイできるような雰囲気の切り口といいますか、スタート地点はそういうものを何とか考え出して進められないかということを指示しているわけですが、それなりに担当課では取り組んでいると思いますので、具体的な件につきましてはまた課長のほうから答弁させたいと思います。 ○議長(仲里司)  以上で上原晃議員一般質問を終わります。 次に津波弘議員の一般質問を許します。〔津波 弘議員 登壇〕 ◆津波弘 議員 きのう識名議員、きょうは上原晃議員、研修の報告をいろいろとお話されておりましたが、私がちょっと感じたところ、また抜けているところもあるかなと思って、補足的なことを申し上げてから一般質問に入りたいと思っております。秋田県大仙市は、先ほど教育長からもお話がありましたように、大仙市の子供たちは早寝早起き朝飯ですね、これを基本にしているようであります。そして学校へ登校しましたらすぐ運動場へ走ってかけっこするんだそうです。これはどうしてかというと、脳の活性化にすごくいいんだそうです。おとといでしたか、沖縄でもNHKで夕方6時からのテレビでありましたけれども、南部の八重瀬町の白川小学校でもバス5台で、あそこは遠いようですからバスで通学しているんだそうです。それでバスを降りたらすぐ運動場を走っているような状況を撮っておりました。沖縄でもそういうことをしているんだなということで、やはりそれが一番いいのかなと思ったりもしました。そして大仙市の子供たちは学習時間はむしろ沖縄よりも少ないんだそうです、時間的に。そう言っておられました。それはどういうことかというと、やっぱり寒いところでありましてちょっと過疎化なところが多いかもしれませんけれども、そういう関係かなと思っておりますが、それと沖縄は夜型社会ですけれども、向こうはどうしてもそういうところですから早目に家へ返って何するということで。それともう1つは、3世帯同居が多いんだそうです。これもひとつのそういったものにつながっているのかと思いました。先ほど教育長がおっしゃっていたティームティーチングですね、主任教師が授業していたら、そばのほうで追いつかない子供たちを補助してあげるという形、そういうものもやっているようでありました。それからもう1つは、横堀小学校は教室がオープンスペースなんですよね。今回、与那原東小学校の改築では多分オープンスペースになっていますか、なっていないかな、私もちょっと詳しくはわからないんですけれども、なっている。何かオープンスペースで学校の授業はやっているそうで、ああいう形態は非常にいいんじゃないかなと思っております。それからあっちこっち飛んでいきますけれども、太田中学校校長先生がおっしゃっておりましたが、うちの学校は登校拒否が1人もいないと、ゼロでありますと胸張っておっしゃっておりましたけれども、どうしてかというと取り組みが早いんだそうですね、何かあるとすぐ学校がPTA、地域の方、すぐ取り組んでいくという形で、何か私らが行ったときにはゼロでありますということを行っておりました。それと最後にもう1つ、これは教育委員会へ行きまして、北海道から沖縄まで、全国からたくさんの人が全国日本一の秋田県の教育を見習おうということで研修をしにたくさん来られるそうです。延べ300名余るとか何とか言っていましたが、近くは南城市からも、我々よりも先に行ったみたいですね。やはり全国からたくさんの方が見えて、逆にそのほうの効果が子供たちにも非常に影響していると。全然おじおじしていないんですね、向こうの子供たちは。我々の学校ではどうかな、ちょっとだれか来ると何かね、そういう感じでやっておりますが、向こうの子供たちは全然そういうことがないということで、やっぱりそういった影響があるかなということを思いました。一応、ちょっと補足になりましたかもしれませんが報告を終わります。それでは早速一般質問に移りたいと思います。 まず1点目、これは東浜地区の人口増に伴う幼稚園児、保育園児の対応はどのように考えているか、実態はどうなっているかということで伺いたいと思います。これは課長のほうにこういうことを聞くと言ってありますので、そのようにひとつ答弁願いたいと思います。 2番目、これは東小学校改築に伴いまして、現在設計中だとは思いますが、6月でしたか、工程表を見たんですが、そのとおり実行できているのかどうか。中学校みたいに耐震構造の問題があったりして、いろいろとそういう手落ちがあったものですから、今回はまずそういうことはないんじゃないかと思いますけれども、まずそれは、設計の完了時期は順調に行っているのかどうか。工事の発注はいつごろか、これも前回聞いてはいるんですが、おくれがないのかどうか。それと③発注の形態ですね、これはいつも発注のときにいろいろと我々議員からもいろんな質問があります。そういうことで形態はどのような形で発注されるか。まだまだ先のことだとは思いますけれども、ひとつその辺の御答弁を願いたいとこのように思っています。 それから3番目でございます。これちょっと見出しがおかしいんですが、チリ落盤事故の教訓について伺いますと。何かものものしい質問のようですが、これに対するリーダーシップについての町長の見解を伺いたいということです。これは範囲は広いですからね、このリーダーシップというものは。ですからそういう形では質問もしていきたいかなと思っております。 それから4番目、これは町長の2期目の立候補のときも8大政策の中にもありました男女共同参画についてという見出しもありました。それについて女性管理職の登用の考えはということでお聞きしたいと思います。お手元に事務局から配付されているかと思いますが、これを見れば一目瞭然ですね、わかるかなと思いますけれども、一応、その辺のこともお聞きしていきたいと思っております。再質問は自席にてやっていきたいと思っております。以上であります。 ◎学校教育課長(上原丈二)  議員の皆さんおはようございます。それでは津波弘議員の1点目、東浜地区の人口増に伴う幼稚園児、保育園児の対応はどのように考えているか。実態はどうなっているかということについて御答弁申し上げます。今現在、与那原小学校、与那原幼稚園の申し込みを今受け付けておりますが、平成22年度の現状が82名に対して、与那原小学校、平成23年度の幼稚園児が今75名となっておりまして、実質7名の減となっております。この中で東浜区からの人数というのはまだ掌握はしていないんですけれども、実際に人口増に伴う小学校区の児童数はふえていますが、幼稚園児については全体的には現在減っているというのが現状でございます。今現在、82名に対して3クラスを確保しておりますが、平成23年度も75名ということで、実際、定員が35名でありますので、ぎりぎり3クラスとなっています。ですから3クラス定員満杯で35を掛けますと105名でありますので、あと30名ふえても十分対応は可能だと考えております。以上です。 ◎福祉課長(青田治夫)  津波弘議員の1点目、東浜地区の人口増に伴う幼稚園児、保育園児の対応はどのように考えているか。実態はどうなっているかということでお答えをしたいと思います。与那原町の保育所入所児童数でありますけれども、公立140名、法人432名、572名が入所をしております。保育可能人数ということで公立140名、法人437名、577名となっております。待機児童でありますけれども、公立13名、法人47名、67名の待機児童がおります。それで対応についてでありますけれども、保育所の待機児童解消を目的とした本町の計画で、既存保育所の増改築による定員の増を実施しております。これまで保育所の増改築により平成18年度に30名、平成22年度に30名の定員増を行っており、現在も法人保育園の増改築工事を行い、平成23年度にはさらに30名の定員増を予定しております。また既存法人保育園2カ所において、次年度より各10名、計20名の定員増の予定をしております。それにより来年4月には現在の定員よりも50名の増員が図られることになります。平成18年度から次年度の50名までの分を含めますと、110名の定員増を行う予定であります。ただ、東浜の人口増に伴い、待機児童の増加傾向にあるために、今後も増員を実施した後、待機児童数を勘案しながらさらなる対応策のほうを検討していきたいと思います。以上です。 ◎学校教育課長(上原丈二)  それでは津波弘議員の2点目、与那原東小学校改築工事について御答弁申し上げます。まず設計の完了時期ですけれども、本議会で行政報告を行いましたように9月21日契約で工期が平成23年3月25日となっております。この完了時期というのは、多分、確認申請業務が間に合うかということと思いますが、今、毎週1回火曜日に工程会議を行いながら、各校舎、幼稚園、体育館等の調整会議を行っています。今、平成23年度の予算編成ということもありまして、設計を急ピッチに仕上げさせております。今段階で、当初御説明した工程どおり順調に進めております。懸案でありました開発行為につきましては、高さの関係が調整がつきましたので、開発許可不要届けを12月1日に届けを出してあります。また建築高さの許可についても同日に出しており、この開発不要許可が取れた、出されたということで確認申請も思っていたより早目に出せるということで、今の予定では工期内に、3月までには十分提出可能だと思っております。続きまして②工事の発注はいつごろかですけれども、新年度に入りまして当初予定どおり、まず工事の工程としましては、既設プールの解体を行います。それを平成23年7月に予定しております。プール解体後、校舎と屋内運動場、体育館の発注を平成23年9月、これが平成24年7月までの予定となっております。プール解体した後、今の運動場、既設の運動場に校舎と屋内運動場を建設。その後、平成24年10月に今ある既設校舎の解体を行います。解体終了後、今度は平成25年1月に幼稚園と運動場の整備を行います。最後に平成25年9月に既設幼稚園の解体と、駐車場等の屋外整備を行う予定となっております。③発注の形態でございますが、これは江口団地、阿知利団地、中学校等もありましたように、ほとんどの工事が多分JV方式になるかと思います。今、積算をしていますが、建築、例えば校舎を2つに分けまして、建築、電気設備の1工区、2工区という形で2物件の3件ありますので、6件。さらに屋内運動場につきましても建築、電気設備の1物件に対して3件の工事ですね。さらに幼稚園につきましても建築、電気設備とこれも3件。そして屋外の運動場関係で1件。それぞれの解体、プール、校舎、幼稚園の3件。計16件の工事の発注になるかと思われます。以上です。 ◆津波弘 議員 それじゃあ1番目のほうからいきます。課長、これは東浜の人口が1,200名か、300名、これは来年中に恐らく1,800名から2,000名近くになると思いますが、要するに私が一番心配したのは、人口がふえて、こういう子供たちがふえて対応できるかという質問なんですよね。それを心配しているものですから、これが対応できれば別に問題ないんですけれども、その辺のことをちょっとお願いしたいと思います。 ◎学校教育課長(上原丈二)  まず津波弘議員の再質問にお答えしたいと思います。平成23年度、来年度におきましては、幼稚園の届け出が今75名ということで3クラスになっています。今、与那原幼稚園は既存でも82名ということで3クラスを対応しておりますので、1クラス当たり現在は27名、来年度におきましては1クラス25名という形になります。定員が1クラス35名と規則でうたっていますので、合計105名まで対応可能ということになっております。来年度までは30名の余裕がありますので、今後、東浜の人口増、それに伴う児童数の増、与那原小学校におきましては既に1クラスふえる可能性がありますので、今年度で改修します、増築ですね。ただし幼稚園につきましては当分の間、対応可能と考えております。以上です。 ◎福祉課長(青田治夫)  津波議員の再質問にお答えをしたいと思います。対応ということでありますけれども、先ほども述べましたように、増改築に伴う定員の増で対応のほうを図っているわけでありますけれども、平成21年から22年11月30日末の人口の増で、ゼロ歳児から5歳児までの保育園に対象として入る年齢層で124名ぐらい人口がふえておりますので、それに伴って待機児童が増加するのではないかと思われます。それで50名の定員増をした後も待機児童が多く出るようであれば、さらなる定員変更、それからほかの諸施策、家庭的保育事業や保育所の分園、その辺も含めて対応のほうを図っていきたいと思っております。 ◆津波弘 議員 説明では予定どおりいっているということでありますので安心しているんですが、一番心配したのは耐震のことだったんですが、これも問題ないということと、それと発注の形態、これは校舎が2つに分かれる。幼稚園舎、それから体育館、それと屋内運動場ですか、相当の規模に分かれるわけですけれども、JVのことでちょっとお聞きしたいと思います。この辺は中学校スタイルでいくかと思うんですが、大体特A、A、B、これどこまでいくんですか、C、Dまでいくんですか、その辺ちょっとお願いします。 ◎学校教育課長(上原丈二)  津波弘議員の再質問にお答えします。このJV方式ですけれども、以前、江口団地発注時期にいろいろと議論がありました。普通は2社JVで建築の場合は行っていたんですけれども、そうすると特A、A、B、Cという形でDまでは入ってこられないと。地元のD業者を救うにはどうしたほうがいいかということで議論になりまして、そのときは3社JVをしております。そのときに金額は覚えていないんですが、2億円以上とか、ある程度額を決めまして、その額以上につきましては2社JVと、それ以下については3社JVと、その額以下は2社JVという形で決めて発注した経緯があります。ですから与那原東小学校におきましてもその金額で工区分けをして、決まったときにまた指名委員会等でその発注形態について2社JVなのか、3社JVなのか議論して、決定して発注に臨みたいと考えております。以上です。 ◆津波弘 議員 恐らく前回どおりになると思うんですが、なるべく地元業者を多く取り入れていただくようにお願いをしておきたいと思います。 次、お願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  それでは津波弘議員の女性管理職の登用について御答弁申し上げたいと思います。管理職への能力があれば男女の差はなく登用されるべきだと思います。現在、管理職は1名、課長補佐職として行政職4名、保育所長2名、幼稚園教頭2名の計8名の女性がおります。ほかにも優秀な女性職員も多いですので、近い将来もっと管理職はふえるものだと思います。ただ残念なことに、結婚して子供ができますと、能力を高めるための長期研修になかなか受講していただけないということでございます。やはり研修は単に実務能力を高めるだけはなくて、人的ネットワークの構築という部分もあり、積極的に外に出て研修を受け、切磋琢磨することが管理職としての能力及び資質を身につけることにつながるものだと思います。その辺は配偶者や家族の協力を得て積極的に研修を受講してもらいたいと思います。以上でございます。 ◆津波弘 議員 人事に関しては、これはもう余り私らから何するのもおかしいんですけれども、実は、私は1期目の議員に当選したときに、最初の一般質問がこれだったんです。約9年、10年前ですか。そのときはもちろん管理職に女性が1人もおりませんでした。我々議員はあのときは20名だったんですが、たまたま3名の女性議員がおりまして、非常に和気あいあいとやった覚えがあるんですが、あれから伊集課長が2年前に管理職で。私が議員になってから女性の管理職を初めて登用いたしまして、すばらしいですよね。非常に切磋琢磨していろんな答弁をなさっていますが、業務体制を見ていましても非常に一生懸命であります。それを成し遂げたのは古堅町長になってからであります。今まで山内町政、それから新垣町政、なかなかそれが実現できなくて、もちろんそれはなるためにはいろいろと条件があるわけですけれども、それはわかるんですが、初めて古堅町長が1人抜擢したと。この表を見ますと皆さんびっくりした方もいると思うんです。パーセント的に、例えば管理職は92%に対して8%、たしか12対1ですけれども、課長補佐が結構女性の方が多いんですよ。38%、62%ですか、古堅町長、これは公約にも挙げておりますし、男女共同参画ということをうたっているわけですけれども、積極的に、もちろん能力がなければどうしようもないんですけれども、場をやわらげるのにいろいろと1人と2人では全然違うんですよね、全く違うんです。1人だったらちょっといろいろと、する場合もありますし、2人になりますと、いろいろなものに対してもっとすばらしい意見が出てくるんじゃないかなと思いまして取り上げているんですけれども、あんまり人事のことは我々がちょっとなんですけれども、町長どうですか、その辺に対して。 ◎町長(古堅國雄)  津波弘議員のただいまの御質問ですが、基本的には私も性別で区別がされるということは、これはあってはならないことでありますし、また本人の能力があればこれは積極的に管理職に登用していきたいという基本的な考えは一貫して変わることはございません。ただ、先ほど企画総務課長からもありましたが、いろいろな女性として、あるいはまた家庭の主婦として、子育てのちょうど年齢的にもそういう年齢であるわけで、非常に本人の決意といいますか、心構えというのも非常に大事だと思いますし、また周囲の協力もぜひ得なければなかなか「はい」という返事がもらえないという実情もこれまでもありました。しかし私は説得をしまして、そしてまた大きく成長していただくためにも、町民のためにもぜひ頑張ってもらおうということで、基本的にはそういう方向で進めております。ただ女性だから、男性だからという区別は一切持たないことにしておりまして、研修を積極的に参加させる。そしてまた課のほうの協力もなければそれもできないわけでありますので、特に今の課長補佐クラスの女性職員については、非常に優秀な職員もたくさんいらっしゃいますし、また補佐の候補としても非常に感心するぐらい積極的な積極性を持った職員もいますので、大事に育てていきたいと思いますし、研修も積極的に受けさせていきたいと思っておりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。 ◆津波弘 議員 これ以上また追及するわけにもいきませんので、できるだけ、これは私だけではなくて、もちろん議員の皆さんもそうですけれども、一般町民からも役場へ行ったら女性が多いですねと。多いんですよ、そういう話が。あれかなということで、先輩議員からもいろいろと話も出ていますし、これまでにも卒業した、定年された方にもそういう優秀な方もいらっしゃったかと思いますが、今町長がおっしゃったように、積極的に登用すればもっと活性化できるんじゃないかと思います。今は国会議員でもそうでして、各会社でも、企業でも多いんです、女性の管理職も。ですから役場においてもぜひそういう形でできれば非常にいいんじゃないかと思いましてこの質問をしました。ひとつよろしくお願いします。 次、お願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  それでは津波弘議員のチリ落盤事故について、私のほうから一般的なリーダーシップ論といいますか、その辺のお話をさせていただきたいと思います。チリのサンホセ鉱山で起きた落盤事故、地下約700メートルに2カ月以上にわたって閉じ込められた33人の作業員の救出作業は全世界に感動を広げました。特に事故当時の現場監督であるルイス・ウルスアさんを初め、見事なリーダーシップとチームの団結は世界中に教訓を与えたように思います。現場監督のルイス・ウルスア氏の行動はリーダー像を考える上で大いに参考となり得るものだと思います。まず彼がとった行動、現状把握も逃げ道が完全にふさがれ、結論として救助を待つしかないという状況下である事を把握し、長期戦の覚悟を決めたことでございます。それからトラブルの単純化、ややもするとこういう非常時にはパニックに陥るわけですが、物事をシンプルに考えて、隊員に対してやるべき行動を示す。3つ目に、一人一人に役割を与え、組織内の規律を保つ。この3つの行動はリーダーシップを考える上で教訓になることだと考えております。以上です。 ◆津波弘 議員 今、課長から説明があったんですが、大体私と全く同じような内容、私ですね、これは朝日新聞の報道でチリ落盤事故救出ニュースのメモをしてみたんですが、今、課長がおっしゃったとおり、全く同じなんですが、ただチリ国民は冷静沈着、真面目、団結、これがチリ人の国民性なんだそうです。今言ったルイスさん、ルイス・ウルスアさん、これは確かにこの中での最年長者でありまして、リーダーというのは周りから信用されなければできないわけです。今死ぬか生きるかわからないような状態の中で、ルイスさんがこれだけの人間、33名ですね、まとめて、結局この中で機械油の混ざった水を飲んだり、食料も二、三日しかないものをワーキワーキしてしのいでいたと。結局そういう指示するリーダーの、普通はああいう状態ではできないんです。そういうリーダーというのは信用されて、こういうことをやったということなんですが、2カ月余り閉じ込められて上がってきたときには1人大体9キロぐらい痩せていたという状態の中で救出されたと。またすごいのは、先ほど言っていましたけれども、ルイスさんは救出されるのは一番最後でいいと、普通だったら、長い状態ではワンカラワンカラして、自分から自分からしてあれするんですが、リーダーというのはすばらしいそういうものがありまして、全世界にそういうふうにテレビ報道されたと。ちなみに世界中で報道を見たのが約10億人だそうです、朝日新聞によりますと。ですからこれだけ全世界が注目していた事故、私が言いたいのは、何で一般質問でこういうことを言うかというと、何もこんなことは関係ないわけですけれども、リーダーというのとリーダーシップというのは意味違うんです。リーダーって、リーダーはいろんなものです。リーダーシップというのは、みんなから信用されて、この人が言うのを何でも聞くと。リーダーシップをするには自分の保身じゃなくて、反対の人からの意見も聞く、自分の意見の合う人とやっていてもしょうがないでしょう。意見交換をしてはだめ。逆にリーダーシップをするには反対の人の意見を多く取り入れてやってくのがリーダーシップだと思うんです。これは私は非常に、このルイスさんというのはこういうのがあったんじゃないかと。生きるか死ぬかの瀬戸際でああいうふうに行動をとったということは、これはもうすばらしい、私も感銘したんです。また話はちょっと戻りますけれども、興南高校の我喜屋監督、この人も何かそれらしきものを言っていましたね。私は9月議会でもちょっと話しました、1分間スピーチというのがありましたよね。これは町長よく御存じかと思いますが、我々の仲間でやったころには、そういうのを提供したのが古堅町長でありましたので、あの1分間スピーチというのは、我々は二十四、五年前からやっていたんです。我喜屋監督は子供たちを何してからやったわけですけれども、同じような考えがあったわけです。これはすばらしいものでありまして、とにかく私が言いたいのは、町長、与那原町のリーダーとしてリーダーシップを発揮してもらいたいんです。きのうから識名議員も言っていました。与那原に郷土劇場をつくりたいとか、晃議員からもいろいろありました。これはリーダーシップを発揮しないとどうしようもないです。またリーダーとしてやってほしいんです。私は常に言っていますが、リーダーは営業マンでなくちゃいかないといつも私はいろんなところで言っているんです。与那原町の営業マンになるということ。それをひとつ最後に町長答弁してください、お願いします。 ◎町長(古堅國雄)  津波弘議員から最後の質問の中で、リーダーシップについての御質問がありました。まさにチリの落盤事故では全世界が注目を集めてテレビ中継で、生中継で見ていたわけですけれども、お話のとおり、700メートルの地下で閉じ込められた混乱状態の、錯乱状態だったと思うんです。それをルイスリーダーが最終的には見事に全員救出したと。これは非常にあらゆる分野で参考にしなければいけない、あるいはまたお互い学習しなければいけない要素だと、全く同感でございます。そういう意味において、与那原町のトップリーダーとしてやはりリーダーシップをとってほしいというような御指摘がございました。私も以前に、ある、もう退任された知事が就任されるときに、きょう就任しました、きょうから私を捨てて公のためにというあいさつがあったわけですが、非常に胸に迫るものがございました。やはり公人として、最高責任者としての思いというのは、普通はなかなか表には出しませんけれども、やはり大変なプレッシャーもありますし、苦悩もあります。いろいろな判断をするときには相当悩むときもありますし、またもう少し話ができる人がおればなと思ったりするときもありますけれども、しかしこれはまたリーダーに与えられた責務でありますし、みずからの最終的な判断というのはしなければいけないわけですが、そういう意味では私はこの後、あしたですか、喜屋武一彦議員から知事選挙の件での質問が出ておりますが、なぜ私がそういう態度をとったか、意思表示をしたかについても後でその辺とのかかわりを、津波弘議員がお聞きになりたいところもその辺じゃないかなと、関連しているんじゃないかと思ったわけですから引用させてもらいますけれども、私はあくまでも町民の立場に立った形での行政を進めていく上でいろいろ判断が迫られるわけですが、人間ですから判断ミスがあるときもあるかもしれませんけれども、努めてそういう先頭に立って、大きな施設や、あるいはまたいろいろな企業誘致等々を含めて、これからの与那原の将来のために、町益のために、町民のために全力を尽くしてリーダーシップをとっていきたいと決意を新たにしているところであります。 ○議長(仲里司)  以上で津波弘議員の一般質問を終わります。 暫時休憩します。午前11時52分 休憩 午後1時30分 再開 ○議長(仲里司)  再開します。 午前中に引き続き一般質問を行います。 まず当真聡議員の一般質問を許します。〔当真 聡議員 登壇〕 ◆当真聡 議員 こんにちは。きょうは告別式も何カ所かありまして、議員の皆さんもちょっと早退したかと思いますが、皆さん、マーサムンウサガミソーチャガヤーサイ。また午後からニーブイしないように、また先ほど同僚の糸洲議員からもウリガムンシーチケーカラニーブイシーヤーという意見もありましたが、糸洲議員もサキグヮーヌミネー最近よく眠るので、お互いさまということでヌガーラシテほしいなと思いますのでよろしくお願いします。今年も残すところ約2週間ということになりました。議員の皆さん、そして執行部の皆様にとっては今年はどういう年だったのかと考えたりもしますが、多分、昨年よりもほんの少しぐらいはいい年になったんじゃないかと信じたいと思います。今年は先ほどから津波議員の質問の中にありましたけれども、チリの落盤事故ですね。あの事故、報道を見てみますと、人間の生命力と、先ほどから述べられていますようにリーダーシップに勇気をもらいました。そして県内といえば、興南の春夏連覇、それには我が県民も感動をもらいました。また沖縄県といえば、去る11月に御存じのとおり県知事選があり、同僚議員の皆さんも県民のため、町民のためと、本人、自分自身の信念に基づいて東へ西へとかけずり回られたことと思います。それも大変お疲れさまでしたという気持ちでおります。今回は仲井眞氏に軍配が上がり、再選を果たされました。我々議員としても結果が出ました以上はそれを十分に活用して、今後のマリンタウンの、再三再四、議員同僚からもいろいろ話がありますように、マリンタウンの問題、マリーナを初め、いろいろな与那原町の問題に着手していただけるようにどんどん県のほうにも働きかけていければいいんじゃないかと考えております。それではこの辺にしておきまして、恒例であります詩をひとつ朗読したいと思うんですけれども、今回の詩はちょっと前向きじゃないんです。いつも大体前向きな詩を読むようにしていますが、今回は少し人間の心の醜さと、人間の弱い部分を書いた詩を読んでみますので、ぜひ聞いていただければ幸いかなと思います。「戻り道すれ違い」という詩です。「好きでもないのに好きなふりをして 今会ったばかりじゃないか 作り笑いであんたの心を知ったふり 自分の心はふせたまま いつになればいつになれば 俺の枠にはめ込んでしまえるのだろう そんなときそんなとき いつもおれは戻り道そしてすれ違い。木の葉が枝に揺れるように 頼りないあやとり糸のように どこかであんたを操って からからにあんたの心を絞り出し いつになればいつになれば あんたの心のかぎを奪い取れる そんなときそんなとき いつもおれは戻り道すれ違い。いつまでもなんて口先だけの だまし合うしか脳がない 酒と金を抱かしてやれば何かと一緒に本音を吐く いつになればいつになれば 人は裸足で歩き始めるのであろう そんなときそんなとき いつもおれは戻り道すれ違い」という詩でした。これは私が18ぐらいに書いた詩なんですけれども、テーゲークサブックヮーだったなと自分でも思います。ということで通告に従いまして一般質問に移っていきたいと思います。 まず1番目、南西石油流出事故について伺います。現在までの町内における損害はどうなっているのか。②流出の原因及び責任の所在についてどこまで報告を受けているのかお願いします。③この流出事故というのは、多分数年に及んで当添区のヒジキを初め、その他漁業にいろいろ支障、問題が残ると思われるが、その対策についてどうお考えなのか答弁願います。 (2)多目的広場及び野球場の管理、運営について。①各施設の利用頻度、これには利用したときに有料というか、施設の使用料金というのを含めてお伺いしたいと思います。②その施設を運営のための対策はどういう対策をとっているのか答弁をお願いします。 (3)新年度の町の目標掲示について。これも昨年から私の一般質問の中で言い続けているんですけれども、今のところ実施してもらえるような傾向が見られない。この間、企画総務課長のほうから各課の目標という形で文書でいただきました。それは目を通したんですけれども、行政全体としての目標を、元旦がすぐ来ますので、その日に再度掲げる必要があると私は思うんですけれども、その辺、再度お伺いしたいと思います。やる考えはあるのかないのか。 (4)中小企業支援について。現在、中小企業と言っても大まかな言い方になるんですけれども、例えば特許申請しているところとか、いろいろ開発で努力しているような中小企業に対しての支援を行っているのか。それとこれまでに支援を行ったことがあるのか、そういう対象とする業者を今選別というか、選んでいて、今後、そういうところに支援を行っていく考えがあるのかどうか。その4点を伺っていきたいと思いますので答弁よろしくお願いします。再質問につきましては、自席にて行いますのでよろしくお願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  それでは当真聡議員の1点目の①、②につきまして、私のほうから御答弁申し上げたいと思います。まずどれだけの損害があるのか、具体的に出すまでには至っておりません。と申しますのは、現在、水質調査を実施いたしておりまして、調査の結果を待ってのことになるかと思われます。ただ実際の損害として、漁船への油の付着、今後、漁獲に与える影響、ヒジキへの影響、風評被害などが考えられます。いずれにいたしましても漁協とよく連携をとりながら南西石油へこれから損害補償を求めていくことになろうかと思います。②につきましてでございますが、この10月24日に起こった今回の事故の原因は、南西石油第1桟橋に船舶を接岸する際に、バースマスターと呼ばれる案内人の業務上過失とされているところでございます。11月8日に南西石油社長が来庁され、町長に謝罪をいたしております。今後は補償も含め、誠意を持って対応してもらうことも確認をいたしております。調査の途中経過も含めて適宜これからも報告を求めてまいりたいと考えております。以上です。 ◎まちづくり課長(石川毅)  当真議員の③数年後に及ぶ今後の漁協等の問題について、少し具体的に話したいと思います。ヒジキについては当然ながら与那原町の特産品ということで、県内外に知られております。今回の石油流出事故も水産資源として価値のあるヒジキにどういった悪影響が及ぶか主管課としても非常に危惧しているところであります。先ほど説明があったように12月6日にも与那原町と与那原・西原町漁業協同組合との協議の中で、漁協の諮問機関として早期に、これは仮称であるんですけれども、漁業補償検討委員会なるものの会を発足させ、南西石油との交渉を与那原町、漁協一体となって取り組んでいくことになりました。南西石油が実施する環境影響調査の場所なんですけれども、1点目、与那原中学校付近の水路がまず1点目、当添漁港付近の海域で2カ所、計3カ所、まずは調査の地点が決まりました。内容としましては、ヒジキの自生場所や海域での水質及び沈殿物のサンプル収集、分析、解析、海底海洋生物の同じく収集、分析、解析を行い、来年2月をめどにまずは中間報告を受ける方向であります。この中間報告を受けて来年の2月から3月にかけて二度目の調査を実施し、5月ごろに最終報告が提出される運びとなっております。ヒジキや海域の調査につきましては、町及び漁協とも共通の確認事項ということで、中長期的な育成状況や海底海洋生物についての調査が必要だと思っております。少なくとも1年から2年の期間をかけて経過観察、継続調査を行うべきだと思っております。来年の2月、5月の中間並びに最終報告の結果を踏まえながら、今後、南西石油側と細かい協議を進めていこうかなと思っております。以上です。 ◆当真聡 議員 再質問の前に、重油が流出しまして、町職員の皆さんが沿岸のほうに駆けつけていただいて、重油の回収作業に携わっていただきましたことをこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。1点聞きたいんですけれども、重油が漏れて事故が発生して、担当課として現場及び組合との早急な対応、その辺は早急に、何度か足を運ばれたのかどうかお伺いしたんですが。 ◎企画総務課長(照屋勉)  10月24日に事故があって、これが日曜日でございましたので、翌週から当然南西石油のほうにもまいりましたし、漁協にも担当課を通してどういう状況であるかも確認をいたしております。その週に当初、南西石油へ問い合わせたところ、今のところ町役場職員の動員は考えていないというようなことでございましたが、私どもとしてはやはり油が流出しているというのは間違いない事実でございますので、ぜひ我々も現場を確認をして、そこで流出があるのが目視で確認ができましたので、南西石油にも連絡をし我々もすぐ作業に入るという旨を伝えまして作業に移ったということで、その辺の初期の対応はうまくできたと考えているところでございます。 ◎まちづくり課長(石川毅)  事故後、再度現場確認、もろもろ調査を行っております。先ほど南西石油側の環境調査を実施するとお伝えしましたけれども、実は10月末から11月2日、3日にかけて、町と漁組との独自調査を行おうということで既に計画書並びに見積もりも既にいただいて、それを持って再度南西石油のほうに伺っております。ただ、そのときの協議の中で、どうしても南西石油側のほうで調査を行いたいということになりまして、計画書のほうは参考程度にということで向こうに預けて戻ってきました。以上です。 ◆当真聡 議員 対応は企画総務課長まちづくり課長のほうからも迅速に行ったということでその辺は確認しておきますけれども、この油の流出事故、実際私も現場へ何度か行って、回収のための当添からの漁船が4隻、それと調査のために2隻、これは南西石油からの依頼で出動したみたいなんですけれども、その中で船のほうも、例えば重油ですので、船自体の作業が終わって陸揚げしたときに、そのまま漁に出られるような状況じゃないわけですよね。そういう形からしてもある意味では死活問題という部分がありまして、何度か足を運んでどうなっているのと私も話を聞いたんですけれども、最初はまだ船舶についての損害に対して補償もないと、補償もないという言い方はおかしいかもしれませんが、答えがまだ戻ってきていないと。先週頭ごろに行ったら、この分に関してはとりあえず見積もりどおり南西石油から補償がいただけることになったということで、その分に関しては一安心しているわけではありますけれども、先ほどまちづくり課長が話していた検討委員会、それは漁組と行政とで検討委員会を立ち上げるという話もありましたけれども、この検討委員会というのは正式に立ち上げられたのか確認したいんですが。 ◎まちづくり課長(石川毅)  この報告については12月6日に漁協のほうが町のほうに出向いて、そういった検討委員会の案を立ち上げたいということと、ぜひとも行政のほうも一員として加わっていただきたいということになっておりました。年内をめどに立ち上げたいという意向ではあったんですけれども、なかなか西原町まで一緒に委員のほうをお願いしたいということになりまして、今のところ正式にはまだ立ち上がっておりません。両町の行政についてはほぼ承諾、了解を得ているそうですので、早期に立ち上げて補償についての検討をしていきたいと思っております。 ◆当真聡 議員 私もその情報は一応聞いてはいるんですけれども、ぜひ漁組と協力し合って、多分この問題は、皆さんも御存じだと思いますけれども、リーフの上にヒジキは育ちますので、リーフの中を見ますと本当に油が詰まっているんです。漁民の話を聞くと、もしかしたら四、五年はだめかもしれないと。実際、ヒジキが今までどおりちゃんと育っても、今まで育ててきたブランドという意味での、それがまた回復するまでにも何年かかかると思うんです。そういう意味からしてもぜひ1年、2年とかじゃなくて、長い目で見ていただきまいて、本当に今までどおりの当添のヒジキが与那原のブランドであるという形に戻るまで根気強くその補償問題を含め、それに尽力してほしいと心から思っておりますので、その辺は肝に銘じて頑張っていただきたいと思います。我々もできるだけの協力はしていくつもりですので、それについて町長ひとつ答弁お願いしていいですか。 ◎町長(古堅國雄)  当真聡議員のただいまの南西石油の油漏れ事故に対しましての御質問にお答えしたいと思いますが、この事故は先ほど課長から説明がありましたように、10月24日日曜日に発生したということですが、当初、南西石油側はそんなに大きな事故という認識は全くなかったんじゃないかと私は非常に不思議に思って、それで何日か後に所長を初め、五、六名の保険会社の皆さんも一緒になって町長室に謝罪のつもりで来たんでしょうけれども、態度から見て私も非常にびっくりしたんですが、認識が浅いなということで、その場で1時間ぐらい、私も逐一、船には詳しいものですからいろいろな質問をして、事実確認をしている中で、認識の浅さにびっくりしたんですね。それで当時フェンスは張られていたとか、フェンスが張られているのに油が拡散するはずはないのにどうしてそういう状況が起こったのかということで、相当時間かけていろいろな質問をしました。その後、これだけ広範囲にわたっての油漏れに対しての会社自体の危機管理意識の薄さ、あるいはまた対応の仕方等々についてすべて露呈してきたわけです。それで私は厳しく報告を受けながら、逐一指示を出していたわけですが、その後、川上オズワルド本社社長が部下を連れてまた再度町長室に謝罪に来ました。そのときに初めて大変な迷惑をかけたということでの、川上社長の謝罪の姿勢には非常にかわいそうなぐらいの思いで来られたんだなということを実感しましたけれども、そのときにも確認をさせてもらっているんですが、ただ調査は独自でも入れたいということで申し上げて、そしてまた漁協の皆さんともタイアップしてやりたいということ、そしてまた社のほうでも独自の調査を既に準備していますというもろもろの話し合いをさせてもらったんですが、同じ項目で、同じ調査をする場合に、恐らく何千万円単位の調査費ですので、同じ項目についてはお互い協力し合いながらぜひ御協力をいただきたいということでありましたので、それは別に拒む必要はないということで、協力し合うことについてはお互いそうしようということで話はしたんですが、ただ今後の調査の結果、例えば水路は潮の干満によって油の出入りがなかったかどうか。それから今の海岸のサンゴ礁の上に油の付着があるという議員の御指摘もありましたが、もしそういうことで今後のヒジキに与える影響等々がどういう調査結果が出てくるか、結果を見ないとわからないんですが、徹底して賠償に対しては私も強い姿勢で臨んでいきたいと、今おっしゃるように短時間の調査結果だけで終わるのではなくして、今後の状況も含めて、そしてもう1つは、石油備蓄交付金、このあり方にも今回いい機会ですから、私は24日に参事と2人で県のほうに赴いて備蓄交付金のあり方、それ自体に非常に疑問を感じておりますし、場合によっては中央まで是正策を講ずべく強く行動をしてまいりたいと思っております。 ◆当真聡 議員 ぜひ町の漁協を初め、与那原町は海に囲まれたまちですので、それをスポットとして売っている部分もありますので、先ほどから申しているように長い目で見ていただいて、この問題については皆さんが納得するような形で決着を得てもらいたいと思います。 次の質問お願いします。 ◎生涯学習振興課長(辺土名彬)  それでは当真聡議員の(2)多目的広場及び野球場の管理、運営について。①、②一括してお答えしたいと思います。各施設の多目的広場、それから野球場の利用につきましては、今年度の8月までは土曜、日曜を除きまして与那原中学校が多目的広場、野球場を利用しておりました。平日は授業終了後、使用しております。現在は中学校の運動場の整備に伴って常時は使用しておりません。一般への開放は平日も行っておりますが、ほとんど使用がない状態です。野球場につきましては、夏場に5時以降に借用がその期間入る状況にあります。それ以外の土曜、日曜につきましては、予約が今いっぱいという状況になっております。多目的広場につきましても同様なことが言えまして、それから平日は少年団のサッカーや少年野球、中学校のサッカーなどが利用しております。土曜、日曜日につきましては、高校や一般の借用が多いです。それから料金につきましてもということでしたので、料金についてもちょっと御説明させていただきます。使用料ですね、1時間当たりの使用料ですけれども、東浜の多目的広場が町内400円、町外が800円。それからマリンタウンの東浜野球場が町内1,000円、町外が2,000円となっております。大体2時間単位で借用が入ります。それから保健体育使用料の平成20年度の決算で52万9,050円、平成21年度決算で50万4,900円、これはテニスコートとか、青少年広場の利用料金も入っております。個別に申しますと、東浜野球場と多目的広場を合計しますと年間44万円程度になります。利用団体数で両方合わせて71団体です。利用回数で193回という形になっております。多目的広場及び野球場に関しては清掃管理費などを持っておりませんので、生涯学習振興課の職員で対応している状況です。それからまちづくり推進協の清掃活動もあわせてやってもらっておりますし、それから野球場に関しましては使用している中学生にもお願いをして草刈りをやってもらいました。もちろんサッカーにつきましても協力してもらっています。管理につきましては、今回、夏場に草が大分伸びましたのでこちらが対応できない状況がありました。それで新年度のほうではこういう清掃管理費を現在要求している状況です。以上です。 ◆当真聡 議員 多目的広場及び野球場ですけれども、きのうも見て回って、この間、マリンタウンの町全体の清掃もありまして、その前も一応見てきたんですけれども、正直言いまして、野球場のほうはどうにか、完璧とは言えませんけれども、手を入れているなという状況が見られますが、多目的広場、今、グラウンドの中、外はもちろんあのころはいっぱい草も生えていて、グラウンドの中まで手入れがされていない状況ですよね。そういう意味からして、例えば多目的広場を職員の方でやっているというような答弁もありましたが、利用されている子供たちにも手伝ってもらっているという部分でもありましたけれども、例えばそれは職員のほうで月何回とか、週何回とか、あるいは利用している子供たちに、ちゃんと練習する前の何分をやってくれというような形でお願いしているのか。実際そうしているのであればそれで間に合っているのかどうか、その辺を答弁お願いします。 ◎生涯学習振興課長(辺土名彬)  多目的広場を中心に言いますと、大体月というよりも、2カ月に1回程度の草刈りをやっております。それから子供たちのほうでは鎌とかそういうものは使用させておりませんので、ごみ拾いのほうをお願いしてやっております。高校生が手伝う場合には草刈りもお願いをしておりますけれども、その頻度は少ないです。やはり夏場に集中してやるときぐらいですので、そんなに回数は多くないです。 ◆当真聡 議員 正直言いまして、今、使用料、大体40万円から50万円ぐらい年間ありますよね。この金額を、多分一般財源のほうに入れられていると思うんですけれども、その多目的広場、それと野球場を今後町民及び町民以外が利用する方々にもっと利用していただきたい。もっと利用していただければもっと使用料もふえるんじゃないかと。そういう発想もあり得るかと思うんですよね。その中で私の考えなんですけれども、使用料をもっとうまく活用した形で、さっき課長もおっしゃっていましたが、今までは一般財源に入れて予算というものは持っていないと言っていましたよね。それを、その使用料でどうにか工面していくというような発想は今までなかったんですか。 ◎生涯学習振興課長(辺土名彬)  使用料をそのまま清掃管理費のほうに回すということよりも、全部それが一般財源のほうに入っておりまして、今までは全部枠配分という形で予算は組んでおりますので、実際にその使用料が丸々、例えば生涯学習振興課のほうに入ってくるということではありませんので、やはり決められた枠の中でほかの事業も全部やっていくことが必要ですので、やはりそのものを優先して、それから清掃管理につきましても職員でやりましょうということで一応内部では頑張っていたんですけれども、やはり当真議員のおっしゃるようにそういうことも必要かとは考えております。 ◆当真聡 議員 課長、多分、多目的広場についても、野球場についても、先ほど話したようにマリンタウンの清掃がありますよね、年に2回、3回でしたか。そのときに、言い方は悪いんですけれども、ちょっとおんぶにだっこ状態でやってもらっている部分もあると。実際はあの掃除というのはそこまでは入っていないという話を聞いているんです、河川のほうの部分が主で。ただそれだけでは人間が余っているのでそこまでやっているということも聞いてはいるんですけれども、これは定かではないんですけれども、今後、マリンタウンの清掃等も、今は東浜のほうも人口がふえてきておりますので、そういう町民全体での清掃というのは、多分今後少なくなっていくか、なくなっていくと思うんですけれども、それにプラスしまして、町の陸上競技自体も多目的広場から与那古浜へと今移っていっていますよね。そういう意味からして多目的広場の利用頻度も落ちてくると。そうした場合どういうふうな運営、管理をしていくかということを再度伺いたいんですけれども、どう考えてもますます手薄になっていくだろうというのが私の見解なんです。だからそれからしてもその使用料金、今まで丸々一般財源に入れていたという、それは使う考えもなかったという部分で、私としてはそれを利用して逆にその施設をちゃんと管理して、使用する皆さんに満足して使ってもらうと。そのためには協力も求めるし、例えば料金の値上げも必要になるかもしれないというふうな感覚で、ある意味で経営的な感覚でその部分を見ていく考えは今後あるのかどうか、その辺を再度お聞きします。 ◎生涯学習振興課長(辺土名彬)  ただいまの再質問にお答えします。使用頻度が落ちるということを今、当真議員のほうはおっしゃっておりますけれども、例えば町で陸上競技をやる場合にも多目的広場は練習として使っておりますし、それから平日の利用頻度はどうしても開放の中では難しいかと思います、利用者の立場から言いますとですね。だからそれほど利用の回数が伸びるとはこちらはちょっと考えておりません。今でも結構借りられている、満杯の状態で、結局借りられない団体がほかの市町村のほうに回っていくという状況があります。もちろん与那原町の使用料金のほうが周りよりも低いということがあります。先ほどおっしゃったように利用料金の改定、それも考えなければいけないと思っております。それから今、生涯学習振興課のほうでも職員での対応は大変ですので、今、シルバー人材が与那原町のほうでも調査の段階ですが、そういうところも利用しながらいろんなことを考えていきたいと思っております。ちょうど西原町にシルバー人材がありますけれども、そこからちょっと見積もりをもらいましたら、多目的広場をもし清掃する場合、1回当たり11万円という見積もりが出ております。これは本当に1日というよりも、この広場を全部草刈り清掃をやる、もちろん片づけまでという試算が出ております。ですから夏場6月から10月ぐらいまでですと、一月に1回とか2カ月に1回ぐらいの回数になるかと思います。 ◆当真聡 議員 時間がないのでちょっとまとめますけれども、シルバー人材のほうも安ければ利用していただいて、実は、与那古浜が幾らでしたか、年間300万円ぐらいかけて手入れしていただいていますよね。それに例えば課長のところからも予算を少し上乗せして、あそこまで一緒にできんかという考え方、それと調べたところ企業が月4万円ぐらいで両方とも面倒を見ると。そのかわり機材は役場から出せと、それぐらいはできますよね。そういうふうないろいろな形で検討していただきたいと思いますので、時間がないのでこの質問はこの辺で終わりますが、ぜひ前向きに検討してみてください。よろしくお願いします。 次の質問お願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  それでは当真聡議員の3点目の御質問にお答えしたいと思います。現在、地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用いたしまして庁舎ロビー等を改修しておりますが、掲示板等を整理したおかげでスペースができております。それの中で掲示をしていきたいと考えております。 ◆当真聡 議員 課長、確かに今ロビーの中にということをおっしゃっていますが、町長も前回の一般質問の中で答弁をいただいたんですけれども、一年の計は元旦にありと、課長の前回の答弁では、我々は4月が1年の初めだからという答弁がありましたが、あれはガッティンできません。ですから一年の計は元旦にありという意味からしてもぜひやってほしい。我々もこの間全協を開きまして、議員の中で、議員の皆さんの中で、じゃあ私たちもやろうよと、議員としてのこの1年の町民に対するスローガンというか、目標を垂れ幕にして、実費で皆さんでやりましょうというような、実費ではないのか、すみません間違えました。とりあえず皆さんでやろうという結論に達しておりますので、負けずに、できたら行政の垂れ幕の側に議員の垂れ幕を掲げたいなと思っているんです。それぐらいの気持ちでいますので、ぜひやるのかやらないのか、二つに一つ返答お願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  当真聡議員の再質問にお答えしたいと思います。これまで当真議員からたしか三度質問が出ていると思いますが、各課の目標につきましてはこれまでどおり4月、新しい課長といいますか、人事異動を終えて年度の初めでいきたいと。当真議員がおっしゃるような年間の住民に対するスローガン、目標というものは役場全体を束ねたような目標ということでございましたので、それは年明けに掲示できるように頑張ってまいりたいと思います。やります。 ◆当真聡 議員 ありがとうございました。久々に満足する答えをいただきました。 では次の質問お願いします。 ◎企画総務課参事屋比久智幸)  当真議員の4点目、中小企業支援についての御質問にお答えをいたします。中小企業支援策につきましては、沖縄県が中小企業の振興に関する条例を制定し、中小企業支援計画に基づいて各種事業を展開しているところでございますが、御質問の内容といたしましては、それとは別に町独自の小規模、あるいは零細と言っていいかもしれませんけれども、そのような事業者が特許申請、あるいは商品開発といったものに対する町独自の支援策はあるのかということだと思います。現在、そのような支援策は持っておりません。過去におきましてもそのような支援策があったということは、多分なかっただろうと考えます。私がこの部署を担当してから1年9カ月ぐらいになりますけれども、その間におきましてもありませんし、過去にもなかったのではなかろうかと思います。また直接的に私ども担当部署のほうにそういう声が上がってきたということもございません。ただ、商工会を通じて大方そういったものについては、事業者は取り組んでいくと思いますので、商工会がどのような声を、支援要請の声を把握しているのか、そういったことも話し合って見ていきたいというふうに考えております。 ◆当真聡 議員 この厳しい世の中で中小企業は精いっぱい知恵を絞ってどう生き残っていこうかというような形で、与那原でいえばコースターとか、建築資材の接続部分の開発とか、いろいろ頑張っている業者がございますので、ぜひ担当部署の方、できれば足を運んで、現物を実際目視していただいて、その製品のよさを確認して、その企業がやりきれない部分があるのであれば、その辺を行政としてどこまで支援していけるのかという部分、あるいはどこまで指導ができるのかという部分でぜひ協力していただいて、そういう業者を育てて、逆にまたその業者から町にも協力していただくという形の気持ちで、今後それにつなげていただけたらと思いますので、その辺は再度お伺いして私の一般質問を終わります。 ◎企画総務課参事屋比久智幸)  ただいま当真議員からありましたように、町内事業者、いろいろ商品開発等々に頑張っている事業者が多くあります。これも今、インターネットを通じて商品紹介等々もやっているわけですけれども、やはり行政としてどういった形の、どういった支援ができるのかも含めて商工会あるいは事業者とも話し合ってみたいと考えます。 ○議長(仲里司)  以上で当真聡議員の一般質問を終わります。 次に田中直子議員の一般質問を許します。〔田中直子議員 登壇〕 ◆田中直子 議員 皆さんハイタイ、グスーヨー、チューウガナビラ。今年も残すところあと16日となりました。今年の流行語の一つに無縁社会が選ばれましたが、高齢者の孤独死や児童虐待など、人のつながりの希薄化が原因とも言える社会現象が話題にならない日はなかったかと思います。過ぎ去ったこの1年、皆さんそれぞれにいろんな思いで出来事があったかと思います。私もこの1年での思い出は7月に4年に一度の議員研修ということで、3泊4日北海道に行かせてもらいました。まず北海道の栗山町の議会条例、議会改革ということについての研修でありましたけれども、総務財政常任委員会として8名参加させていただきましたが、その中で女性は私一人でありましたので大変に緊張もありました。本当ですよ、これは。そういうことでまた楽しいコミュニケーションもしながら3泊4日の勉強会をさせていただきました。この議会改革、必ずや町民のために生かしていけるように頑張っていきたいと思います。さて世相はまだまだ厳しく、経済景気低迷、また雇用の問題等々、いろいろ山積しています中、国会では菅民主党政権でのぶれまくり発言、また沖縄に対しての思いやりのなさ、本当にワジワジーしています。有言実行にもっともっと責任を持って改革をしていただきたいと思います。暮れゆく12月は各地でライトアップやまたイルミネーションが夜空に輝き、その光の美しさは私たちの心を和ませています。ほのかな幸せを感じさせる一時でもあります。執行部の皆さん、また議員の皆さん、今年1年本当にありがとうございました。来年も皆さんともどもに健康で、明るく、楽しい1年に、希望に満ちた1年になりますようにまた心から祈りましてあいさつとさせていただきます。では一般質問に入らせていただきます。 1番目、子育て支援実現について。9月議会一般質問におきまして、乳幼児医療費の拡大、高校までの拡大をしようということで答弁をいただきましたが、開始の実施予定はいつ予定されていますか。 (2)看板設置について。東浜の与那古浜公園はこれまでにない広々とした気持ちよい多目的公園として、利用者もふえて大変喜ばれています。与那原町を代表した人気ある公園ですが、なぜ与那古浜公園なのか。もっといい名前がなかったのかと、町民の皆様、高齢者の方や若い皆様によく聞かれます。特に町外の方に聞かれたときには説明ができず恥ずかしい思いをしているのが現状であります。与那古浜という名前のいきさつを知る意味でも、与那古浜公園、歴史由来の看板設置をすべきでは。当局の見解を伺います。 3番目、期日前投票について。選挙には国政選挙、知事選挙、県議会議員選挙、町長選挙、町議会選挙とあらゆる選挙があります。そのたび選挙の当日はいろいろと何らかの予定、出張とかレジャー、けが、また病気等々が入ってしまい投票へ行けない方々がおります。そのために期日前投票ができます。現在、与那原町におきましては期日前投票をする場合、役所の窓口で宣誓書を記入することになっていますが、期日前投票の宣誓書を投票入場券ハガキの裏に印刷して、自宅で記入できるように事務手続が簡素化した期日前投票ができないものか当局の見解を伺います。 4番、福祉事業について。長引く不況により離職者、失業者、低所得者の皆さんを支援する生活福祉資金貸付制度としてどのような支援事業があるのか、町民への周知やその相談窓口、対応を伺います。 (5)安全対策について。①町内信号機設置の要望がありますか。ありましたら要望のあった場所は何カ所ですか。また町の対応、取り組み状況をどのようにしておりますか。以上、5点伺います。あとは自席にて再質問させていただきます。 ◎健康保険課長(伊集京美)  こんにちは。それでは田中直子議員の乳幼児医療費助成について答弁申し上げます。乳幼児医療費助成については、9月議会において入院医療費助成を高校生まで拡大する方針を報告させていただきました。現在、その実施に向け、まず要綱の改正、これについては今現在要綱のほうが、乳幼児医療費助成という名称になっていますので、高校生まで拡大ということになると、ちょっとこの名称でも不都合ではないかということで、名称の変更も含めて要綱を改正したいと思います。この場合にはきちんと条例化して、皆さんのほうに提案していきたいと思っています。3月定例会において皆様に条例及び予算を提案し、皆さんの承認をいただき次第、4月の診療分から開始ができればというふうに考えております。以上です。 ◆田中直子 議員 ただいま課長の答弁をいただきました。今回の医療費助成についてですけれども、入院だけのみ高校まで拡大するということで9月議会に答弁をいただきましたが、ただいまの答弁では要綱改正、乳幼児医療費助成では高校までの拡大には不都合があるとかですか、このとおりではいけないということなんでしょうか。乳幼児医療費助成は高校生までですけれども、どこの市町村よりも先駆けて一気に高校生まで乳幼児医療費助成を拡大ということで本当に助かるということで皆さんも喜んでおりました。名称をこれは、変えるという方向性で、高校までの拡大はそのままやるということですよね。今、一気にここまで助成をするということは、大変大きな助成をするということで、子育て支援の大きな前進ではないかということで、経済的にも厳しい若いお母さん方は大変喜ばれている現状ですので、また入院は家族全体の経済的な負担が大きいことから、ぜひ高校までの助成を早目に、来年度の新年度からでも早められるような方向性でぜひ持っていただきたいと思います。そのことについて。 ◎健康保険課長(伊集京美)  田中直子議員の再質問にお答えしたいと思います。要綱改正といいますと、今現在の要綱では入院に関しての助成は6歳までと、就学前までというふうになっていますので、その要綱改正に当たっていて、要綱改正に当たっては本来皆様にお示しすることはないんですけれども、今回、拡大に当たってはほかの医療費助成、要するに今現在、与那原町では母子、父子家庭の医療費助成も行っています。重度心身障害者への医療費助成も行っています。そういう要綱との兼ね合いですか、その辺も含めた形で、きちんと条例を制定して、皆さんに御審議いただき、きちんと皆さんの承認を得て拡大していきたいというふうに考えています。9月に答弁したとおりに、入院拡大に関しては方針は変わっていません。 ◆田中直子 議員 今答弁いただきました。子育て環境整備が十分できている、安心して子育てができるということに変わりはないということで、一番大事なことですので、早速新年度4月より実施予定ということで、今後もなお一層子育て支援に力を入れていただきたいと思います。 では次、お願いいたします。 ◎まちづくり課長(石川毅)  田中直子議員の2点目、与那古浜公園の歴史由来の看板設置についてということであります。与那古浜公園の歴史由来の看板設置は当然のことながら必要性は感じております。現在、見積もりをとり終わりまして、企画総務課のほうから平成22年度の地域活性化・きめ細かな交付金事業のほうへ予算要望の計上をしております。今後、調整しながら採択に向けて頑張っていきたいと思っております。以上です。 ◆田中直子 議員 与那古浜公園はやっぱり由来があり、歴史があるということで、やはり与那原町にとっては大きな歴史の一つの公園でありますので、ぜひこれは若い方々、お年寄りから子供たちまで、だれがでも説明できるように、ああそうなんだなということで、しっかりと把握できる意味で看板設置はぜひ必要かと思いますので、今、設置する予定でお考えですよね。ぜひ早々と公園のそばにでもわかりやすく設置していただければこれは幸いかと思いますのでよろしくお願いいたします。 次、お願いします。 ◎選挙管理委員会事務局長(照屋勉)  それでは田中直子議員の3点目の御質問にお答え申し上げたいと思います。今後もさらなる期日前投票者の増加が見込まれる中、選挙事務を司る選挙管理委員会といたしましても宣誓書の記入時間の短縮化に対する取り組みは必要であると考えております。田中議員御指摘のとおり、投票入場券ハガキへ期日前投票宣誓書をあらかじめ印刷しておくことにより、必要事項を御記入いただいた上で、投票所にいらっしゃっていただくようにすれば、選挙人の負担軽減だけではなく、同時に投票事務の簡素化を図ることができるかと思います。現在、さきの知事選挙から那覇市と豊見城市が初めて採用をしたようでございます。ヒアリング調査並びに資料もいただきました。両選管でも初めてやって、いろいろ反省事項もお聞きをしております。本町におきましても次回の選挙から積極的に取り入れるように進めていきたいと考えております。 ◆田中直子 議員 課長の大変前向きな取り入れの姿勢よかったと思います。これはやっているところの皆さん方の声を聞きますと、ハガキ1枚、入場券1枚でとっても手続が簡単でやりやすいと。そういうことであれば、やはり当日どうしても行けない方々が今より以上に多くなると思いますし、やっているところからは非常に反響があってよろしいということですので、ぜひ与那原町でもこういうことをやるべきじゃないのというお声もいただきました。また期日前投票、今回与那原町の投票者数7,795人に対して、期日前の方が約3分の1、2,289人ということが出ておりますので、いかに期日前投票が大事かということもありますし、大事な尊い1票ですので、皆さんが喜んで投票できるように方向性を示していただく、投票率アップに向けてもこの制度を取り入れてぜひハガキ1枚で簡単にできるような方向性でやっていただきたいと思います。 ◎選挙管理委員会事務局長(照屋勉)  田中議員の再質問にお答えしたいと思います。予算上も今までの印刷費と全く変わらず裏面に宣誓書を印刷するだけでできますので、ただ、字がちょっと小さくなるので、お年寄りに対してもう少し見えるような工夫をどうすればいいか少し検討を重ねて、次回の選挙からは取り入れるようにしたいと思います。 ◎福祉課長(青田治夫)  田中直子議員の4点目、福祉事業についてお答えをしたいと思います。生活福祉資金貸付制度としてどのような支援事業があるのか、町民への周知やその相談窓口対応をということでありますけれども、貸付制度といたしましては、沖縄県社会福祉協議会が行っている生活福祉資金、それから与那原町社会福祉協議会が行っております福祉金庫による貸し付けがあります。県社会福祉協議会のほうで行っている生活福祉資金の貸し付けでありますけれども、これは総合支援資金、福祉資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金、臨時特例つなぎ資金等がございます。どちらも相談窓口につきましては、町の社会福祉協議会となっております。また制度についてでありますけれども、民生委員等を通じて周知を図っているところであります。今後は社会福祉協議会会報、社協会報、それから町の広報紙等を活用した制度周知について社会福祉協議会と協議しながら周知のほうを図っていきたいと思っております。以上であります。 ◆田中直子 議員 課長の答弁でありますけれども、生活福祉資金制度として、いろいろ生活資金の貸し付け、離職者支援の貸し付けいろいろあると思うんですよね。お聞きしたんですけれども、その中での総合資金への見直しとか、創設、いろいろ改正されたと聞いているんですけれども、ちょっとその辺がそうであれば教えていただけますか。それでその利用者が何名いて、どういうふうに、どういう方々なのか、ちょっとそこまでよろしくお願いします。 ◎福祉課長(青田治夫)  再質問にお答えをしたいと思います。平成21年10月に制度の見直しがありまして、今申し上げた生活福祉資金貸し付けということになりました。資金の統合再編、連帯保証人等の要件緩和、貸付金利の引き下げを行ったということであります。それで制度の利用、平成20年度が生活福祉資金の貸し付けということで1件、それから離職者支援資金の貸し付けということで1件、これは県の社会福祉協議会がやっている事業のほうです。町の福祉金庫より貸し付けが2件であります。平成21年度が制度の見直しが10月にありましたけれども、生活福祉資金の貸し付けが10件、それから町の福祉金庫よりの貸し付けが2件となっております。現在、平成22年度でありますけれども、生活福祉資金の貸し付けが申請21件ありまして、決定のほうが2件と。福祉金庫よりの貸し付けが申請2件で、1件の決定となっております。以上です。 ◆田中直子 議員 貸付制度の利用状況としましては、平成20年度より今年はふえていますよね、課長。これは制度改正後に緩和されたということで、無利子、それから保証人がなしでできるという借りやすくなったということでふえているわけですか。またその保証人不在の場合にはどういうふうにしてやっているのか、そちら辺をちょっと聞きたいんです。多分借りる方は、まず第一にネックになるのが保証人ですよね。この御時世でなかなか保証人になる人がないと、そういう中を保証人なしでできるのか、その制度改正で改めて、そういうふうに借りやすくなった制度になったんですか。そこら辺をちょっとお聞きしまして、説明願います。 ◎福祉課長(青田治夫)  田中直子議員の再質問にお答えをしたいと思います。平成20年度から21年度に比べまして、確かに決定件数のほうがふえております。これはやはり10月に見直しがあったことによるのか、事業主体が県社協ですので、そちらのほうにそういう確認はしてはおりませんけれども、見直しにより連帯保証人の要件緩和ですね、それから貸付金利の引き下げ等がありましたので、それを受けて利用がふえたのかなというふうには思われます。それから保証人の件でありますけれども、生活支援費で申し上げれば、連帯保証人を立てる場合には無利子、連帯保証人がいない場合には据置期間経過後、年利1.5で貸し付けを行うという状況であります。以上です。 ◆田中直子 議員 保証人がいる場合は無利子、連帯保証人がいない、不在の場合には1.5の利息がつくという制度になっているわけですよね。これはやはりそういう制度になりますと、皆さん方は保証人がいなくても借りやすいということになるわけですよね。そういう保証人不在で借りた利用者の数はわかりますか。これはわかりません。やはり町単独での、本当に今、大変な御時世で、失業して、また離職により生活が困難という、今生活している方々が多いわけですから、町長、大丈夫ですか。これ町単独で生活福祉資金制度を設けるというお考えはありますでしょうか。この件についてちょっとお聞きしたいと思います。 ◎副町長(福地斉)  今確かに御質問があるように、厳しい社会情勢、これはなかなか景気も上がらない状況で大変な状況と思います。ただ、今の制度につきましては、先ほど担当課長からの話がありましたように、県社会福祉協議会のほうが中心に今やっておりますけれども、それから本町の社協ということですね。件数も聞きましたら、福祉金庫のほうで年間2件とかという状況でございますけれども、今のところまだそのとき、社協のほうでの資金的にもまだ余力はあると、貸す資金については余力があるという状況ではあると思います。ただ年間2件とか、その状況というのは確かに保証人とか、なかなかその辺が、保証人の手配ができないという状況がありますので、ただ、町独自で今できないかということがございますけれども、しっかり町のほうでは社協も与那原町の中で活動している、基本的には民間という形になっていますけれども、ほとんどが与那原町の補助金も含めて運営されているわけでございますので、今そういった制度がちゃんとありますので、そのほうをうまく活用していただきたいと考えております。 ◆田中直子 議員 本当に今あれですね、この平成21年10月の制度改正後、町民の皆さん方の周知、相談窓口対応、まだまだわからない方が多いですので、こういう貸付制度が、借りやすくなったということであれば、もっともっと広報でも知らせて、離職者の皆さんが自立できるまで経済的支援を、生活が安定できるように支援をすることが一番肝要かと思いますので、ぜひそちらの方向性をいま一度頑張っていただいて、周知徹底のほうをよろしくお願いしたいと思います。 次、お願いします。 ◎企画総務課長(照屋勉)  それでは田中直子議員の5点目につきまして、①から③まで一括してお答え申し上げたいと思います。今年度本町より与那原警察署長あてに提出している信号機の要望箇所は、東浜現地案内事務所へまず1基、それから町道板良敷沿岸線供用開始に伴う信号機が2基、当添団地が始点でございまして、終点が糸満与那原線のところの2基、それから与那原南風原バイパスの一部供用に伴う国道329号への設置の計4基でございます。これまでも町長を先頭に信号機の設置につきましては、与那原警察署長を訪問いたしまして要請をしてきております。今後も辛抱強く信号機設置実現へ向けて与那原警察署、あるいは関係機関へも継続的に要望をしていきたいと考えております。 ◆田中直子 議員 今、課長のほうから町内信号機の要望があった箇所、4カ所上げていただきました。本当にこの4カ所が上がったという時点で大変これは交通量の増加に伴い、本当に危ない箇所だと思いますので、本当に早々とやっていただきたいと思います。それにちなんでもう1件ですけれども、これは前々からお願いされていると思うんですけれども、丸大東店の前のほうですよね。これは何度と、死亡事故も起きたところで何度もやったんですけれども、右、左にそんなに離れていないという理由で今日までまだはっきりちゃんとされていない。最近も丸大の向かい側の奥のほうに住宅も多くなりまして、またあの辺の周囲の方々、高齢者の方や脳梗塞で倒れて半身不随でやっと歩けたという方たちが買い物するといって、あの右左の信号機へ行くまで時間がかかって大変だそうですので、車がないとき、こうしてゆっくりゆっくり歩いていくんです。ですからそこも本当に危なっかしくて見ておれずに、私もたまに引っ張っていって家まで送った状態もあるんですけれども、いまだに信号機の要望は、皆さんの声が上がっておりますので、ぜひそこに横断歩道なり、また信号機の歩行者用の押しボタン信号機か、何かできないものかと非常に考えます。本当にこれは事故が起きてもおかしくないなということが何度もあるんです。ですから交通量の増加に伴って、今は前以上に大変厳しくなっておりますので、そちらもちょっと念頭に置きまして、そちら辺の要望も忘れずにやっていただきたいと思います。その辺について何か。 ◎企画総務課長(照屋勉)  田中直子議員の再質問にお答えしたいと思います。今、議員からあった箇所は、これまで港区の行政懇談会の開催時に過去何回か上がっておりまして、本町といたしましても過去に与那原署へ要請書を出した経緯がございます。与那原署の回答といたしましては、今、議員もおっしゃったように東小学校側、それから知念高校側の信号機があるので、なかなか間には難しいという与那原警察署の回答ではございましたが、今、議員から御指摘がありましたように、押しボタン式の歩行者用の専用の信号機ができないかということだと思いますが、その辺も含めまして与那原警察署と何らかの対策が打てないか、少し協議をしてまいりたいと思います。 ◎町長(古堅國雄)  田中直子議員の御質問にお答えしたいと思います。特に安全対策についての信号機の件について、この件につきましては、本町の道路整備がいろんな場所で急速に進められておりまして、設置する箇所が今、総務課長からあった大きな信号機だけでも4カ所、私もこれまでの与那原警察署管内の信号機の年間予算場所等について、ちょっと調べさせてもらったんですけれども、与那原署管内、南風原町、それから南城市、与那原町、1市2町の管内でも、今年の信号機の予定は2カ所だということを聞きましてびっくりしたんですが、そうすると与那原も、既に南風原1カ所、南城市で1カ所と、ずっと以前からそういう要請を受けてそちらが予算化されている箇所だと聞いておりますが、そうすると与那原の信号機の予算というのはついていないと、要請書は以前から、先ほど総務課長からありましたように強く要請をしていながら、そういう状況で、沖縄県内でも中心都市那覇市を初め、あらゆる箇所からの信号機の設置要請というのはすごい数のようですね。ですけれども、やはりどこを優先するか、あるいはまた先ほど丸大の前の信号機等についてもすぐ近くに信号があるという箇所についての設置というのは非常に難しい箇所が相当あるようでありまして、そういう中で、それではそのままではいかんということで、実は与那原署長を初め、直接お会いしまして、一生懸命与那原署としても公安委員会、関係機関に要請はしているようではありますけれども、どうも答えがはっきりしないということで、私どもまちの状況をじかに訴えるべきであるということで、私は行動を開始しまして、これは信号機の予算は聞くところによりますと、県予算が半分で、国予算が半分だと聞いていますので、その辺は当然、国の予算、県の予算ともかかわってまいります。ですからその辺のつぼどころをとらえて、二、三カ月前から相当強く行動を開始しておりまして、まずは今年の年度内に供用開始予定である国道329号の我謝交差点の隣の、あの信号機がないと大変な混乱が起こるんではないかと、危険な状態に陥るということで、県議会や、あるいは県の執行部、国等々、あらゆる機関を回って、年度内補正でもぜひお願いしたいということで交渉をしております。それから沿岸線の東浜橋のあの箇所につきましても、あれは次年度だと思いますけれども、それから公社支所の前の十字路、これも329号の信号機、あるいは供用開始があれば、車の流れがどう展開していくか、変わっていくか。その辺も含めて全体的にとらえて与那原はこれだけ急激に活性化して、まちのインフラ整備も進んでおりますので、これからも強く要請をしていきたいと思っております。 ○議長(仲里司)  以上で田中直子議員の一般質問を終わります。 暫時休憩します。午後2時56分 休憩 午後3時16分 再開 ○議長(仲里司)  再開します。 次に糸洲朝光議員の一般質問を許します。〔糸洲朝光議員 登壇〕 ◆糸洲朝光 議員 通告に従って一般質問をしていきたいと思います。まず(1)児童生徒の教育環境についてお伺いします。近年、東浜地区における児童生徒の増加が著しく、今後、増加に伴う対応について伺います。①現在の小学校・中学校の教室数で対応可能なのか。②小学校区域割が早急に必要と思われるが、どのようなお考えをお持ちなのかお伺いします。 (2)幼保一元化についてお伺いします。幼保一元化に向けた動きがある中、与那原町としての考えはどのような考えをお持ちなのかお伺いします。①待機児童の解消につながるのか。②幼保一元化に伴う問題点・課題についてはどのように考えているのかお伺いします。 (3)保育ママ制度について。これは前にも取り上げたと思いますけれども、今、県内では保育ママ制度についてはなされていないという答弁がありましたけれども、今後、この幼保一元化に向けての保育ママ制度が取りざたされるんじゃないかと思っております。それに向けて制度の考え方、今後の導入の考えについてお伺いしたいと思います。 (4)与那原東小学校区の児童館建設の進捗状況、これも早急に建設してほしいということで、今、計画は立てられていたけれども、今回流れた経緯がありますので、ぜひ与那原東小学校区の子供たちにも健全な育成がなされるように、早急に建設してもらいたいんですけれども、その進捗状況はどうなっているかお伺いします。あとは答弁によっては自席から再質問していきたいと思います。簡潔によろしくお願いします。 ◎学校教育課長(上原丈二)  糸洲朝光議員の一般質問にお答えしたいと思います。まず(1)児童生徒の教育環境について。①、②を御答弁申し上げます。まず①現在の小学校・中学校の教室数で対応可能かということですけれども、現在、与那原小学校区、平成20年の現状は普通教室が20、特別支援教室2となっております。現在空き教室がゼロという状態でありまして、これ以上、教室がふえた場合には教室が不足するというのが現状でございます。来年度の児童数を見ますと、与那原小学校の新5年生が1クラス増となるため、今年度中に空きスペースの音楽教室備品倉庫を普通教室に改修の予定となっております。これにつきましては、学校長、教頭とともに現場を視察しまして、今の施設の中で改修できる箇所、今、3カ所ほど確認をとっております。今、新4年生もあと四、五名ふえると、あと1つ増になる可能性がありますので、今、与那原小学校は2クラス増を検討しております。今回の12月補正でテレビ等の備品費も計上し、御承認いただきましたので、その対応で十分大丈夫だと考えております。さらに中学校におきましては、新1年生が来年度1クラス増、また特別支援教室も1クラス増の予定でありますが、普通教室の現在の空き教室が3クラス分ありますので、その対応は可能であります。また将来においてですけれども、空きスペースの活用等を行いますと、与那原中学校は最大24クラス、特別教室2クラスが対応となりますので、今後、将来においても現状の人口フレームでいきますと、この与那原中学校において対応は可能だと考えております。次、②ですけれども、小学校区域割が早急に必要と思われるが、どのような考えがあるかについて御答弁申し上げます。与那原小学校につきましては、東浜区の人口増加に伴い、そのまま現在、東浜区全体を、将来人口4,000名をそのまま与那原小学校で受け入れるとなると大規模校となり、適正規模から外れてしまいます。それで本町教育委員会としましては、与那原町立学校適正規模等の審議会を立ち上げまして、将来の与那原町の人口推計並びに将来の児童生徒数の検討を外部専門機関に委託し検討を重ねました。4回の検討会を重ねた結果、現在東浜区にあります県道77号糸満与那原線から指定通学区域の変更を行えば、与那原小学校と与那原東小学校の2校で適正規模が図れるとの答申を受けております。その答申を受けまして、本町教育委員会としましては、11月2日に教育委員会の先生方と中身の検討を行いました。その中で答申を尊重するんですけれども、地域住民、東浜区の住民の意見を十分尊重するようにという指示を受けましたので、去る12月5日に東浜区において、指定通学区域の一部変更についての住民説明会を行っております。住民からは一行政区において、与那原小学校区と東小学校区の2つの小学校区、PTAが存在することについての質問がありました。東浜区の行政区につきましては、将来にわたっては2分割の行政区となるかもしれませんけれども、当面の間は1行政区でいくはずですので、しばらくの間は同じPTAとして活動してもらいたいというお願いをしております。また今、予定地になっておりました小学校用地、中学校用地の多目的広場や野球場の今後の取り扱いについても質問があり、教育委員会としましては当分の間、現状のスポーツ施設として活用する旨の回答をしております。この説明会におきまして、東浜区のほうからは現在の通学区域がえびす通りから変更されるとか、ゆめなり橋から変更されるとかというような憶測が飛び交っておりまして、不安があったんですけれども、県道糸満与那原線から現状の通学区域については変更がないということで安心した回答を受けています。ただし後の質問で将来において、通学区域の見直しが今後行われるのかという御質問がありました。現状の人口フレームにおいてはないかもしれませんが、埋立地の土地利用の変更、さらに既存市街地の開発等によって人口動態が変わった場合には可能性がありますという答弁もしております。そういった住民説明会を受けまして、12月10日の定例教育委員会におきまして、町立小学校の指定通学区域に関する規則の一部を改正する規則の議案を提案し、慎重審議の結果、承認を得ております。きのう付で公告をしております。以上です。
    ◆糸洲朝光 議員 今、課長から説明がありましたけれども、東小学校区については、それなりに現状よりも大きくなる予定での設計が入っているわけです。それはそれでいいと思います。東小学校については、だけど与那原小学校は、これも東浜ができて大体20年ぐらいだと思います。そして20年後はまた空洞化が始まってくる可能性は十分あるとは思いますけれども、与那原小学校も本当は建てかえの時期に来ているはずなんです。今、現状として空き教室がほとんどない状況の中で、確実に毎年クラスがふえていくわけですから、ここである程度の町長の英断が必要な時期に私は来ているんじゃないかと思っています。与那原小学校も通常でしたら平成19年度に建てかえの予定で、マスタープランもできているわけなんです。だけれどもこのマスタープランも状況に応じては見直ししながら与那原小学校の建てかえも検討していかなければいけないんじゃないかと思っています。これは子供たちは今しかないからなんです。逆に言えば子供たちにかける借金は結局は自分にかかった借金ですから、将来私は何も苦なく本人なんかが払うと思うんです。だけどこれをおくれることによってそれだけ子供たちに不利益を生じさせるわけですから、そんなものはあっちゃいかんと思いますので、そういったもので町長の英断が必要になってくると思います。教育委員会としても強く、与那原小学校の建てかえについてはやっぱり検討しながらやっていかないといけないんじゃないかなと思っています。今でも本当は教室が足りないはずなんですよね、今全部使っているものですから、与那原小学校において。それが今使っているのをあけて、普通教室に戻そうという形をとっているわけですから、それによっては与那原小学校の子供たちには不利益が生じるわけなんです。やっぱりそういうのがあってはいかんということで私は早急な方向性も見据えて、どうしても20年間ぐらいは手狭になってくると思います。その感もあります。その後は少子化になる可能性もありますけれども、少人数の学級になった場合に、絶対に教室が足りないと思います。実質今40名、低学年は25名クラスですか、そういった形でやっています。20名か25名クラスでやっていますけれども、ここ10年で30名クラスになる可能性は十分あるわけですよね。そうなった場合は、与那原の小学校ははっきりいって教室数が足りなくなると思います。中学校の場合は今オープンスペースがあるからそれをうまいぐあいに教室に変えていけば可能ではあるけれども、そういった形でここ20年間が子供たちの教育にかかる勝負所じゃないかなと思っております。この子供たちが将来与那原を背負っていくわけですから、そういったものには私は金かける必要があるんじゃないかなと思っています。それについてはそういった考えで、今後、いろんな形で検討会を持っていただいて、本当にどれがいいかというのを皆さんの中で結論を出していただいていい方向に進めていただければと思っております。それと中学校のあれで、前に質問してまだはっきりしていないのが渡り廊下と、山口議員からあった塗装の問題、それについてはどうなっていますか。 ◎学校教育課長(上原丈二)  糸洲議員の再質問にお答えしたいと思います。今の渡り廊下と塗装につきましては、山口議員から一般質問も上がっていますが、明日答弁する予定であったんですけれども、3月にきめ細かな交付金事業がありまして、その中で渡り廊下、さらにそれには屋根をつけまして、それと塗装工事、それを今予定をしております。ただしこれについては、限られた予算でありますので、庁内各課から事業が上がっていますので、今後、その中の予算をすり合わせてやっていく予定となっております。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 塗装の問題はちょっと越権行為だったかなと思っていますけれども。その渡り廊下について、私はどうしてもバリアフリーのことから考えると、階段というのはいただけないんじゃないかなと思っております。今、階段の予定ですよね。実質的にはこれは予算をある程度もかけても、将来を考えて展望していかないと。今、いろんな形でどこでもバリアフリー化を目指しているのに逆行しているんじゃないかなと思っております。やっぱりいかなる障がいを持った子供でも、普通、健全な子供たちと一緒に学べる場をつくるのが我々の仕事じゃないかなと思っております。それに逆行するような形だったら当分見合わせたほうがいいんじゃないかなという感じもします。実質的には、やっぱりやるからには、将来を見越した方法論でやっていかないと後で禍根を残すんじゃないかなと思っておりますので、そのほうをもう少し検討していただきたいと思っていますけれども、それに向けては再度ありますか。 ◎教育長(諸見里和彦)  それでは糸洲議員の再質問にお答えいたしたいと思います。与那原小学校の東浜地区からの人口増加問題、全く私も同じ意見でございまして、早急に与那原小学校のマスタープランの検討委員会を立ち上げて、そういった形で進めていくわけでございますが、またこれは事業実施の年次計画等の問題もありまして、そういった4次総合計画の中でぜひそういったものも入れていただきたいということを要望していきたいと思っております。それから今、御質問の与那原中学校の特別教室への渡り廊下、当初の予定では階段ということで私どもも予定をしておりましたが、実は次年度に、新年度に特別支援をする児童が上がってきます。この方は全くの車いすです。そういったことで小学校ですと、まだ体も小さくて、何名かで2階、3階へ上がっていくのを手伝ってもらったわけですが、やはり中学校へ行くと体も大きくなってきます。そういったことで階段もこれは何名かの生徒で手助けするのも可能なんですが、やはり万が一という事故等も、場合によっては滑ったりしてそのまま転ぶという可能性も考えられます。私どもとしましても本来はスロープの設置というのは大変熱望したわけですが、いかんせん2,500万円でしたか、事業費が倍増するということで、階段に落ちついたわけですが、糸洲議員から御意見があられたように最終的にはスロープの要望ということで、再度町長部局へ検討をお願いしたいと思います。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 教育長、やっぱりそこだと思うんです。今、確かに子供たちの、障がいを持った子供たちのかかわりの中で、かかわった子供たちの成長というのもいいところはあることはあるんです。また中学生にもなってくると、この本人の自立意識というのも高まってくるわけですから、その中も育てながら、また情操教育の一環もありながら、やっぱりそういった体の不自由な子供たちも一緒に学べる場というのが今後さらに必要になってくると思うんです。そのためにはどうしても将来を見越してバリアフリー化というのが私はどうしても必要じゃないかなと思っております。これに向けてはぜひ再検討していただいて、バリアフリー、そしていろんな形での子供たち同士での教育のソウグというのもありますので、いろんな形でぜひそういったもので踏まえてやっていただければと思っております。与那原小学校の建設に向けても早急に取り組んでいただきたいと思っております。それに向けては最後に町長からお伺いします。 次、お願いします。 ◎学校教育課長(上原丈二)  糸洲朝光議員の2点目、幼保一元化について。幼稚園のほうの立場から御答弁申し上げます。幼保一元化に向けた動きがあるが、与那原町としての考えはあるかということですけれども、60年ぶりに改正されました教育基本法では、第10条に家庭教育、第11条に幼児期の教育が新たに規定され、国及び地方公共団体は幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備、その他適当な方法によってその振興に努めなければならないと、幼児教育にかかる責任の所在が明確に位置づけられたとともに、その振興を図ることが明文化されております。沖縄県では沖縄県幼児教育振興アクションプランにおいて、幼児教育における重点目標として3年保育の促進を上げております。本町におきましても、幼稚園現場から2年保育実施の要望が上げられております。教育委員会としましては、幼稚園現場と保育園を所管しております福祉課と十分協議して今後の対応を検討していきたいと考えております。以上です。 ◎福祉課長(青田治夫)  糸洲朝光議員の幼保一元化についてお答えをしたいと思います。一元化に向けた動きがあるが、町としての考えはあるかということですけれども、先ほど教育委員会のほうからもありましたように、現段階ではありません。また①でこれが待機児童の解消につながるのかということであれば、幼保一元化も待機児童解消の一つの方法ではあると考えています。また幼保一元化に伴う問題点、課題はということでありますけれども、実施するということで保育所型、幼稚園型ということであれば、どちらにしてもハード面での整備が必要となり、現状では整備費が一番の課題になるのかと思っております。また問題点としましては、行政からの補助制度や職員の資格、乳幼児一人当たりに対する職員の人数をどうするか。また昼食の方法等があるかと思います。これらについては県内では実際に実施をしている認定こども園のほうがありませんので、また実際にそういう問題が起きているかどうかということで言えば把握はしておりませんけれども、そういうことが問題になるのかと考えております。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 最近、急速に幼保一元化に向けての話が出てきているわけですけれども、前から、私なんかがいつも疑問に思うのが、保育園と幼稚園の差というのは何かなと悩むときがあります。先ほどのあれでも幼稚園児の人数が減っているというのは、保育園にそのまま残っている子供たちがふえているんじゃないかなと思います。ただ全体的には本当に与那原の小学校に上がってくる子供たちが減っているわけではないと思うんです。だから先ほどもあったように、小学校と同じように、保育園も、幼稚園もここ当分は足りなくなるんじゃないかと思う。与那原は東浜の人口増というのが確実に望めるわけですから、ここ10年では確実にさらに、本当言うとあと100名ぐらいの導入が必要なぐらいの保育園も必要じゃないかなと私は思います。それに向けて幼稚園も足りないわけなんですよね。先ほどあったように2年幼稚園をやった場合には今でも確実に教室が足りなくなるんですよね、今、与那原小学校で3教室ですか、となると本当言うと6教室は必要になってくるわけですよね、2年になれば。あと1つは確実にふやさなければいけない現状があるわけなんです。そこでその分が、幼稚園にいった分が保育園としてはあくわけなんですよね、実質的には。そういった形で私が今思っているのは、逆に言えば、将来に向けた幼稚園建設が必要になってくるんじゃないかなと思うんです。これは東浜に用地もあるわけですから、小学校はちょっと無理にしても幼稚園、そして保育園も一緒になった、公立とは言わないでも、できたら公立でできたらいいんですけれども、いろんな形で敷地、建物、そういったものをやってどうするかは今後の課題だと思いますけれども、ただ新しい幼稚園、保育園は確実に私は必要じゃないかなと思っております。それに向けての考えは今のところ上がってないのかお伺いします。 ◎教育長(諸見里和彦)  それでは糸洲議員の再質問にお答えいたしたいと思います。まず幼保一元化について、私どもも国の、国会の中でそういった文科省からの提案があって、そういったものを新聞等で見たり、あるいはテレビで聞いたりという段階でございます。それについての資料というのは国のほうからまだ届いておりません。そしてこの幼保一元化はやはりいろいろな問題を抱えていると思います。まず保育園と幼稚園というのはカリキュラムが違います。先ほど福祉課長のお答えの中にもありましたが、待機児童の解消というのはまずもって幼稚園の保育の中ではそういったものについてはやはりそぐいません。沖縄県は、ほかの県に比べまして公立の幼稚園がほぼ、小学校を設置している市町村については100%設置されていると聞いております。そういった中で幼保の一体化については、まず幼稚園というのは小学校の入学に結びつくそういったカリキュラムを組んでいるわけです。ですからある意味では私どもが今、幼稚園の現場から2年保育の要望があります。そういった、これはもとになるのは、離島のほうでは、実は3年保育がほとんどでございまして、その分でこれが学力についてもきめ細かな保育、あるいは指導ができるということで、高いというふうにも聞いております。そういったことでこの幼保一元化につきましては、実は県のほうでも9月定例会の中でこの質問が出ておりまして、少し読み上げてみますと、一般質問の中で幼保一元化や30人学級など、教育にかかわる質問が多数上がった。2011年度通常国会の法案提出を目指し議論が進められている幼保一元化について、金武正八郎教育長は、全国一律実施となった場合、小学校敷地内に併設され、現在は幼小の連携が取りやすい環境にある県内公立幼稚園の形態維持に懸念を示した。幼保一元化には奥村啓子福祉保健部長も同様な懸念を示し、政府に対し、検討の十分な協議を行うことや、財源などの具体的方針を求めていきたいと述べております。そういったことで県においても、まだこの幼保一元化については積極的に進めていくという姿勢は見られないと思います。議員からもありました。東浜地区においての幼稚園の建設、保育園も申し上げておりましたが、その辺については、これまでの人口のフレーム等、やはり四、五年先の形態、人口動態、これを勘案した上で協議を検討する必要があるんじゃないかというふうに思います。現在のところ、そういった新設の幼稚園というのはまだ考えておりません。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 教育長、そういったものは考えるだけでも先に考えて、結論が出るのは5年後かもしれませんけれども、それなりの人口フレームを見ながら、検討しながら、特に幼稚園の2年幼稚園、3年幼稚園が理想だというんだったらそれに向けてやるべきじゃないかなと思います。私も2年幼稚園で育ってきています、実質的には。そういった形で保育園がない時代の幼稚園ですからそうであるけれども、だけれども今は保育園に行っている児童が幼稚園に入るわけですから、これも一種の幼保一元化で可能性としてあるのはそこじゃないかなと。一緒にずっといるというわけではなくて、やっぱり保育所は保育所としてのあり方、幼稚園は幼稚園としてのあり方の中での2年幼稚園、3年幼稚園にしていくかによっては保育園の待機児童の解消にもつながると思いますので、今の現状では両小学校に新たにまたつくるというのは不可能に近いわけですから、どうしても新しい幼稚園というのは建設が必要になってくると私は思います。それに向けては今のうちからシミュレーションしながらどうあるべきかというのを検討していくべきじゃないかと思っております。これについてはこれで終わりますけれども、いろんな形で検討課題も多いわけですから、お互いに考えながら、本当にどう子供たちの教育をやっていけばいいかというのをお互いに考えていきたいと思っております。 では3番のほうに。 ◎福祉課長(青田治夫)  糸洲議員の3点目、保育ママ制度についてお答えをしたいと思います。保育ママ制度についての考え、今後の導入の考えはあるかということでありますけれども、保育所の待機児童解消を目的とした本町の計画では、既存保育所の増改築による定員増を実施して対応のほうを図っていくという予定であります。それをそういう状況で現段階では保育ママ制度の導入は予定をしておりません。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 この保育ママ制度については、東京がスタートとなっていますけれども、大分昔からやられているわけです。これは意外といい点があるんじゃないかと思うのは、保育所というのは建設したら、少子化になったら取り壊すわけにもいかんわけですよね。だからそのときに今の現状の中で保育士の資格を持ちながらでも、その既存の保育所に就職ができなくて、そういった方たちもいっぱいいるわけなんですよね。その方たちが1人、2人を面倒見られるような保育ママ制度でやっていければ、子供たちが少子化になった場合は自然と消滅していくわけですけれども、その中において待機児童解消法の一番手っ取り早い方法だと思うんです。これについては国の補助があるんじゃないかと、私の調べた限りではあるわけですから、それをうまく今後、活用できるような考え方を持っていく必要があるんじゃないかなと思っています。だから先ほどもあるように、学校の施設もそうなんです。だからここ20年が与那原でも最大ピークになるんじゃないかと思っています。あとは少子化傾向になって、空き教室もどんどんふえてくるんじゃないかと思っています。そのときの対応として学校の場合は少人数制がありますけれども、保育所はそうはいかんわけですよね。保育所は子供が少なくなれば保育所自体も必要なくなってくるわけですけれども、そういったもので今の現状で、どれだけの待機児童をなくすかという、その方法論としても、その保育ママ制度というのを導入する必要もあるんじゃないかと思っております。まだ沖縄ではどこも活用されていないという現状を聞いておりますけれども、これは勉強してその取り組み体制ができるかできないかというのは、私は研究する必要性があると思いますので、ぜひ今後、いろんな形で研究していってもらいたいと思います。 じゃあ次、お願いします。 ◎福祉課長(青田治夫)  糸洲議員の4点目、東小学校区の児童館建設の進捗状況はでありますけれども、早急に建設を進めて、東小学校区の児童生徒の健全育成に努めてもらいたいが、どうなっているかということでありますけれども、当初は平成24年供用開始を予定して、今年度当初予算のほうで設計費のほうを組んだわけでありますけれども、予定地周辺の道路状況等で1年おくれるということになりました。それで予定としましては、平成23年度に設計業務を行い、平成24年度に建設工事、平成25年度供用開始という予定をしております。以上です。 ◆糸洲朝光 議員 課長もあかぎ児童館ができて、このあかぎ児童館に通っている子供たちのすばらしさを見て感じると思うんですよね。実際そのほとんどが与那原小学校区の子供ですよね、100%近く。となると、これは教育の平等性からどれだけ東小学校区の子供たちが不利益を生じてきているかというのは歴然ですよね。それはやっぱりいろんな形で一刻も早く建設に向けてやるというのがこれはもう当然だと思っております。あかぎ児童館が平成7年でしたか、もうあれから何年になりますか。その間、私は常に東小学校区の児童館を訴えてきましたけれども、これが実現を見ない限りはいつまでも建設に向けてのあれはやっていきたいなと思っております。その暁は後で考えますけれども、このような形で、今東小学校、与那原小学校の教育不均等があっては困るというのが私の訴えです。だからいかなる場合でも平等に子供たちが教育を受けられる。与那原町だからできるんです、これだけの狭い中でそれだけの人口がいるわけですから。私は与那原はすごくそういった面では恵まれた地域だと思っております。だからいろんな形で、町長、与那原の展望は私は明るいと思っております。それも町長を初め、職員一同が一丸となれば可能だと思います。それに向けて議員は多少なりお手伝いはできるかと思っております。最後に私が全体的な質問したものをとらえて、町長の方向性を聞いて私の一般質問を終わりたいと思います。では町長、一言ではなく二言ぐらいお願いします。 ◎町長(古堅國雄)  1点目の与那原小学校の質問から東小学校まで、あるいは中学校まで含めて御質問がありました。その件につきましては、やはり今、目の前の東小学校の改築の事業計画、それに向けて着々と進めているわけですが、追ってまた与那原小学校の老朽化という大きな課題も出てまいります。それにつきましては議会の皆さん、あるいは議員、糸洲議員も御指摘のあった思いというのは一つであろうかと思いますが、ただ、今与那原町の将来のお話もございました。与那原町におきましては急激な社会増の人口の増に伴う生徒数の増、これと少子化傾向の全国的な流れの増減のバランスがどういう形で推移していくのか、ある程度は予測はつけながらも検討委員会の中で、あるいは教育委員会の中でしっかり検証をしていただいて、大体の目安ということでの答申の中で将来に向けての見通しが出てきているわけですが、校区の問題にしましても、あるいは今、私どもが考えております県有地のホテル誘致とか、コンドミニアム用地ですね、特にその辺の土地利用が今後どういう形で位置づけられていくかということにも大きなかかわりが出てまいりますし、また小学校用地、中学校用地等にも大きくかかわってまいります。ですから私としましては、全体的な、総合的なまちの将来像を描く、ひとつの将来像を専門家も交えていろいろなアドバイスもいただきながら、新年度に向けて取り組んでいきたいと考えておりまして、人口の推移を見ながら、そしてまた東小学校におきましてはどうしても沖縄の特例措置が切れないうちにということで、大急ぎで、駆け込みでということもあったわけですが、これは予定どおり進めていけるだろうと確信を持っております。児童館建設につきましても、これはおっしゃるとおり、やはり教育を受ける権利というのは、これは皆さん御承知のとおり当然の権利でありますから、これは公平さを欠いてはいけないわけでありまして、気持ちとしては一日でも早くという思いで今進めているわけですけれども、どうしても地主の関係者、あるいはまた取り組み等の中でやむを得ず児童館にとりましては平成24年度に建設をして、平成25年度に供用開始というスケジュールになっているようであります。しかしながらこれからどう国政も変わっていくか、制度もどう新しく変わっていくか、あるいは沖縄特例措置がどういう形で展開されていくか非常に微妙な段階にさしかかっておりまして、これからも中央政府とのかかわりというのは、私は非常に先取りをしていくという意味では、どこの自治体よりも先に鋭意努力し、情報を収集しながら取り組んでいきたいと思っております。21日にも上京しまして、大きな取り組みが開始される予定になっておりますが、等々含めて、鋭意努力してまいりたいと思っております。 ○議長(仲里司)  以上で糸洲朝光議員の一般質問を終わります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(仲里司)  本日の日程は、これですべて終了しました。 本日は、これで散会します。午後4時00分 散会...